イスタンブル第三空港完成後、アタテュルク空港はどうなる?
2013年01月27日付 Zaman 紙

国家空港管理(DHMİ)総局のオルハン・ビルダル総局長は、イスタンブルに建設予定の第三空港の開港とともに、アタテュルク国際空港の定期空港便が停止される方針を明かした。

新空港の開港とともに、アタテュルク国際空港からはチャーター便、貨物航空便、試験飛行便のみ離着陸が行われる。その他の全ての航空便(定期便、以前から定められ、時刻変更が行われていない便)は新しい空港に移動される予定だ。

DHMİ総局のビルダル総局長は行った会見で、アタテュルク国際空港と第三空港に関して驚きの発表を行った。ビルダル氏は新空港開港後、アタテュルク国際空港のプライベート機用のGAターミナルは継続して供用され、メンテナンス格納庫とカーゴ部門もそのまま稼働すると明らかにした。またビルダル氏は、アタテュルク国際空港の既存の敷地の縮小作業は行われない予定であると述べ、「ここ(アタテュルク空港)は、航空産業の様々な用途に使うことができる。世界では航空エクスポが催された大都市は数多くある。イスタンブルもそのような大都市の一つになってもいいだろう。コンベンション・センターをつくることもできる」と語った。さらにアタテュルク国際空港の駐車場問題の解消に向け、現在対応に努めているところだと述べ、「軍の敷地とテネケ地区」に関してかなりの進展があったと話した。ビルダル氏は「駐車場は必要であり、この問題をどうにかして解決しなければならない」とし、テネケ地区と名付けられた航空管制塔の背後の敷地の接収と、軍の敷地の転用について、調整は最終段階に入っており、それにより問題も解決するであろうと明かした。ビルダル氏は、委託を受けた会社は第三空港を25年間運営し、アタテュルク国際空港を運営するTAVの権利も守られると述べた。ビルダル氏はトルコ航空のために、新空港に新たなターミナルが設置される件は、入札後明らかになると述べ、トルコ航空の要望も、運営する会社の決定にかかっていると話した。

ビルダル氏は「どの会社であろうと、自身のターミナルで運行をしたいのであれば、運営会社と相談し話しがまとまれば自らのターミナルで運行することができる」と述べた。また、2012年はトルコ航空産業にとって、非常に成功した年であり、予想されていた利用者数に達したと話した。2012年は前年に比べ国内線の利用者が10.8%増の6540万人に上り、合計で50%の割合に達した。国外線の利用者数も前年に比べ10.2%増の6540万人に上った。航空便数も増加し、昨年はアタテュルク国際空港で36万4303便が運行したという。そしてビルダル氏は、イスタンブルでは毎日およそ1000便が運行されており、これらの数字は、トルコがこの10年に航空セクターで獲得した急激な成長の継続を示していると語った。2013年には利用者数は1億4400万人に上り、航空便数も150万便になると見込まれている。
ビルダル氏は、ワン空港で始められた、衛星で着陸を誘導するシステムは、さきに6万6千もの障害が綿密に調べられ、慎重に導入されたと明かしながら、ILS(計器着陸装置)が取り付け不可能な滑走路には衛星システムが配備されると述べた。
ビルダル氏は2012年にはおよそ9億リラ以上の利益が見込まれており、財務省には15億リラの付加価値税が支払われることになると話した。

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( 翻訳者:松永拓人 )
( 記事ID:29020 )