世界最大規模の裁判所「大アナトリア裁判所」、間もなく始業
2013年01月27日付 Milliyet 紙


世界最大の裁判施設となるイスタンブル広域市カルタル地区の大アナトリア裁判所が、2月4日より業務開始予定となっている。126ドヌム(1ドヌム=919㎡)の土地に建設されたこの裁判所は、公共施設としてもトルコ最大となる。

世界最大の裁判施設となるカルタル地区の大アナトリア裁判所が業務開始までのカウントダウン中だ。2月4日に業務開始予定のこの裁判所は126ドヌムの土地に建設されており、トルコ最大の公共施設であるという特徴も兼ね備えている。イスタンブル広域市のアナトリア側の全裁判所を一ヵ所にまとめ、214の法廷を有するこの施設では、550名の裁判官と検察官を含む5000名が業務にあたる予定だ。
なお、大アナトリア裁判所の業務開始に向け最終調整が行われている。裁判官・検察官高等委員会が最終任命を行い、550名の裁判官と検察官が裁判所での業務にあたる。

大アナトリア裁判所には、つぎのような裁判法廷が設けられる。4600部屋からなり、5000名がここで業務を行う予定だ。

重罪裁判法廷 9
第一審刑事裁判法廷 1
児童重罪裁判法廷 1
児童裁判法廷 6
知的財産権刑事裁判法廷 1
簡易刑事裁判法廷 40
第一審裁判法廷 25
破産裁判法廷 15
家庭裁判法廷 19
第一審商業裁判法廷 16
労働裁判法廷 20
知的財産権民事裁判法廷 1
簡易裁判法廷 20
土地登記裁判法廷 2

アナトリア側の7ヵ所の裁判所(カラキョイ、カルタル、ウスキュダル、ウムラニイェ、ペンディキ、トゥズラ、スルタンベイリ)の業務を全て担うこの裁判施設は、同時に最高裁判所の業務緩和を目的として設置された控訴裁判所も併設している。

■作業量緩和

カドゥキョイ裁判所は2月1日の引越し後、2月4日(月)に第一回目の訴訟処理が始められる予定である。また、7ヵ所の裁判所は順番に新施設へ移転され、進行中の訴訟は新施設にて継続される。
世界最大の裁判施設となるイスタンブル・アナトリア裁判所には、合計214の法廷が設置される。チャーラヤンの裁判所には293法廷が設置されているものの、物理的な大きさではイスタンブル・アナトリア裁判所がより大きくなる。また、訴訟管理強化計画の一環であるフロント・システムにより、国民や弁護士らは手続きをフロントで済ませることができる。このように、裁判所業務や記入作業の量も緩和されることになる。

■地下8階

5つのメインブロックからなる裁判施設は、地下8階、地上4階の計12階建ての建築。裁判施設には、検察官室326部屋、公判室298部屋、債務整理室51部屋が設けられ、500名と180名をそれぞれ収容可能な2つのカンファレンスルームがある。また、2600台分の駐車場、2200名収容可能な食堂も併設さ れる。トゥンジェリ通りに横たわる巨大な裁判施設には、郵便局、各銀行支店、美容室、スポーツジム、保健センター、託児所も併設される。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:29023 )