女ペテン師、衛星放送を通じた薬物販売で荒稼ぎ
2013年01月26日付 Jam-e Jam 紙

 衛星放送での宣伝を利用して、「背が伸びる」、「痩せる」などを謳い文句としたニセの薬を販売し、数十億〔トマーン〕もの収益を荒稼ぎしていた若い女が逮捕された。この女は、〔薬について助言を行う専門医と称して、本物の〕専門医の代わりに前科者たちを利用していたことが明らかとなった。

 テヘラン刑事警察の報告によると、衛星放送を通じてニセ薬を購入させられたとの訴えが複数の市民から寄せられたことを受け、テヘラン19区検察庁で本件の立件が行われ、第5支部の予審判事の指示により、大テヘラン刑事警察偽造・詐欺対策局に捜査が委ねられた。

 立件後、被害を訴えた人々(全員女性)は〔偽造・詐欺対策局の〕13課に出頭し、様々な衛星放送局で放映された広告を通じて、背が伸びる薬や痩せる薬などを購入したものの、使用後、幻覚や周囲の人たちへの恐怖心などの精神的症状を起こしたと、口々に証言した。

 被害者の一人は、次のように述べた。

某衛星放送局を通じて、年齢にかかわらず背が伸びるという薬が宣伝され、販売されているということを知りました。記載されていた番号に電話をかけ薬を注文した後、ハサンという名で登録されていた個人用銀行口座に、19万8千トマーン〔※自由レートで約5千円〕を振り込みました。〔‥‥〕ところが薬を使用した後、激しい精神的症状に見舞われました。この薬を服用している間中、自分の周りの人達に対して恐怖心を抱くようになったのです‥‥。

〔‥‥〕

 大テヘラン刑事警察副長官(偽造・詐欺対策担当)のフェレイドゥーン・ラフバリヤーン大佐は、この事件について、容疑者が身元を偽っていたことに言及し、

本件の捜査を続けた結果、容疑者が連絡の際につねに「ナーゼニーン・イェクター」という偽称を用いていたことが判明した。これまでに10億トマーン〔※日本円で約2500万円〕以上に及ぶと推測される、容疑者による高額な金銭取引について、われわれは証拠を入手している。これらの証拠をとっかかりに、身分を偽ってさまざまな銀行口座を開設したり、ニセの薬を販売するなどの、多種多様な犯罪に彼女の活動が広がっていたことについて、われわれはすでに捜査を始めており、また身分偽装によるその他の犯罪の可能性についても、捜査を行っている。

と述べている。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:8410045 )
( 記事ID:29074 )