キプロス共和国(南キプロス)、エルドアン発言に反発
2013年02月08日付 Radikal 紙


レジェプ・タイイプ・エルドアン首相の「キプロスというひとつの国家はない」との発言に、南キプロスのギリシャ人から反発が起こった。

南キプロス、ギリシャ側の新聞は、政府の副スポークスマンのフリストス・フリストフィディス氏が、トルコのこの見解は「全ての国際社会の認識に反している」と述べたと伝えた。

記事によると南キプロスの・ギリシャ政府の副スポークスマンであるフリストス・フリストフィディス氏は次のように述べた:「エルドアン首相の挑発と暴挙では、自由と再統一への私たちの決心は変えられない。キプロス共和国は、国連の加盟国であり、この半年間は議長国も務めたEUの正式な加盟国でもある、ひとつの国家である。我々が有する天然資源を利用するのと同様、主権も完全な形で行使する。」

■政府へエルドアン首相を訴えるようよびかけ

記事によると、(野党第一党の民主運動党党首)ニコス・アナスタシアディス氏の選挙事務所からも、エルドアン首相への反論がなされた。アナスタシアディス氏のスポークスマン、タソス・ミトソプロス氏は「EUについてのトルコのあらゆる見通しが、EU加盟国であり、首相も言及したキプロスに関係している」と述べ、また、キプロスのギリシャ政府へエルドアン首相を訴える手続きを開始するよう呼びかけた。

労働者進歩党(AKEL)のスポークスマンであるヨルゴス・ルカイディス氏も、南キプロスがEUに加盟しているひとつの国家であると述べ、エルドアン首相に反論した。一方で無所属の大統領候補であるヨルゴス・リリカス氏は、「誤った感情に流され、天然ガスがトルコを通ってEUへ送られることを望んでいる人々が、この発言を見て、現実的になることを望む」と述べた。

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( 翻訳者:甲斐さゆみ )
( 記事ID:29180 )