エジプト:大統領が選挙延期を拒否
2013年02月10日付 al-Hayat 紙

エジプト:大統領が選挙延期を拒否

2013年2月10日『アル=ハヤート』

【カイロ:ムハンマド・サラーフ】

エジプトにおける与野党間の争いはエスカレートする方へ進んでいるように見える。それは、救国戦線指導者のアムル・ムーサ―氏が提示した解決のために新イニシアチブを大統領府が拒否したためだ。このイニシアチブは、来る4月に予定されている議会選挙の延期と崩壊寸前の救国戦線の計画を実施するために、新内閣を組閣することを提案している。

しかし、大統領府筋によれば、選挙の延期の提案は拒否したが、本紙に対して「新憲法は選挙プロセスを規定しており、われわれは憲法の条文を遵守している」と述べ、憲法が2つの当局に対して、選挙実施の決定から60日後に、選挙を開始することを義務付けている、と付言した。

またムーサー氏は、経済危機からの脱却に重点を置き、昨日(9日)提示したイニシアチブの中で国民統一政府樹立を繰り返し要求した。その要求は、それ自身がサラフィー主義派の「アン=ヌール」党の指導部が昨日の議会を通じて、ムハンマド・ムルスィー大統領に提示したものである。しかし、ムルスィー大統領は昨日(9日)カンディール首相と会談をし、大統領府はヒシャーム・カンディール政権の維持を示した。また、大統領府は、「大統領と首相は、経済、開発、これからの国民の需要の方面に関係する政府の諸問題について協議した」と述べた。また声明の中で「ムルスィー大統領とアン=ヌール党の指導者層との会談は、現在の国民対話の枠組みの中で行われた。アン=ヌール党がその会談の目的は国民救済戦線による政権を樹立させるための党のイニシアチブを議論することだ公表したことを受けて、その会談の意義が下がってしまった」と付言した。

(後略)

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( 翻訳者:今中航 )
( 記事ID:29204 )