アタテュルク図書館貴重書のデジタル化
2013年02月10日付 Zaman紙

イスタンブル広域市図書館・博物館局に属するアタテュルク図書館に収められているアラビア語やペルシャ語、そしてオスマン語で出版された4万冊の貴重書が、デジタル化されて公開された。(今後は)手書きの書籍に「katalog.ibb.gov.tr」のURLから無料でアクセスすることができるようになる。

イスタンブル広域市は、貴重書の閲覧を望みながらも遠くに住んでいたり、行く時間のない研究者らのために新たなプロジェクトを立ち上げた。図書館・博物館局に属するアタテュルク図書館に収められたアラビア語やペルシャ語、そしてオスマン語で出版された4万冊の貴重書が、デジタル化され、公共サービスとして提供された。これらの書籍の目録化並びにデジタル化と公開は、準備期間として12ヶ月間を要したプロジェクトとして実施され、出版物という文化的遺産の保存や閲覧の容易化、そして次世代への継承を目的としている。

書籍の破損も防止できるこのプロジェクトは1998年に発足した。第一段階として、アタテュルク図書館の定期刊行物所蔵資料に含まれる新聞や雑誌のデジタル化が始められ、2004年に技術的な設備が増強されたことによりこれらの取り組みは加速した。このようにして図書館の所蔵資料に含まれるオスマン時代の定期刊行物や写真アルバム、絵葉書、写本や図版からなる1万1500もの画像が閲覧者に提供された。

1年前に発足し、イスタンブル開発局の支援によって実現したこのプロジェクトにより、歴史的な写本類が利用可能となった。このプロジェクトによりスキャンされてインターネットに公開された最古の書籍は、スルタン・オルハン時代の1324年に書かれたオスマン語の最古の文書の1つであるメケジェ・ワクフ寄進文書である。この他にもヨーロッパで出版された最初の書籍の1つ、イブン・スィーナーの1593年に出版された『医学典範』や、1594年にローマで出版されたナスルッディーン・アル・トゥースィーの『ユークリッド原論編述』、そしてオスマン帝国の印刷所で刷られた最初の書籍である1729年1月31日刊行の『ヴァンクル辞書』も公開された。

■「歴史の箱を開けた」

このプロジェクトのコーディネーターであるセルチュク・アイドゥンさんは、アタテュルク図書館にある貴重書の多くが唯一この図書館にのみ所蔵されていると話した。このプロジェクトのおかげでまだ知られていない多くの作家や知識人も認識されるようになると話すアイドゥンさんは、以下のように述べた。「例えば、ある閲覧者は、シュクフェ・ニハル・ハヌムのオスマン語書籍を現代語訳し、出版しました。この結果、同書に関連する本や記事といった多くの副産物も出版されました。」またアイドゥンさんは、貴重書とされるこれらの書籍の中には詩や小説といった文学のほかに、学術書や教科書、教育の歴史や戦争を叙述した書籍もあると述べ、暗がりの中にあったこれらの書籍を倉庫で読者を待ちわびていた状態から救いだしたと話した。「私たちは歴史の箱を明け、それらが知られたり見られたりできる状態にしたのです!」

アタテュルク図書館は、約35万冊の書籍を所蔵する巨大な図書館である。これらの書籍の内、5千冊の手書きと7万冊の印刷物を合わせた7万5千冊が貴重書とされる。今回、3500冊のアラビア語書籍と500冊のペルシャ語書籍、そして3万6千冊のオスマン語書籍がスキャンされて読者が利用できるようになった。近々ラテン文字で書かれた3万冊の貴重書も、研究者らに公開される予定だ。これらの書籍には「katalog.ibb.gov.tr」のURLから無料でアクセスできる。

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(翻訳者:指宿美穂)
(記事ID:29214)