我々は偽らず、隠さず、真実を伝える。『アル=アハラーム』紙は諸機関に過激派分子についての情報の追究を求める
2013年02月12日付 Al-Ahram 紙
■我々は偽らず、隠さず、真実を伝える。『アル=アハラーム』紙は諸機関に過激派分子についての情報の追究を求める
2013年2月12日『アル=アハラーム』
本紙が昨日(11日)に報道した、ハンス・ピーター・フリードリッヒ内務相を筆頭とするドイツの要人らの声明は、同日の上院(シューラ)議会で批判を呼び起こした。その声明とは、マルサー・マトルーフ県における過激な思想を持ったドイツ人サラフィストらの存在についてである。
ドイツの要人らが本紙に対し語った情報を上院議会のメンバーの1人は否定し、マトルーフ県はこの話題とは全く関係がなく、最も安全な県の1つであり、犯罪の中心地にならないよう試みているのだと強調した。
本紙はエジプトの国家の安全を願う観点から、以下のような特別な情報源からの声明を報道した。そのうちの1人は、ドイツのハンス・ピーター・フリードリッヒ内務相であり、彼はエジプトがここ数ヶ月間のうちにドイツからジハード主義者やサラフィストを引き寄せる中心地になり変わったと述べた。またドイツのハンス・ゲオルク・マーセン連邦憲法擁護庁長官は、彼の組織が「昨夏以来、ドイツから約60人のサラフィストの過激派がエジプトに渡航するのを感知した」と述べた。
またドイツ紙『シュトゥットガルター・ナッハリヒテン』が報道したレポートは、エジプト西部の国境にあるマルサー・マトルーフ県がドイツ人ジハーディストたちの中心地になった、と明確に警告している。彼ら(ジハーディストたち)はリビアとエジプトの国境を越えて移動しているという。
本紙は、ドイツの側から公式な形で発表されたこれらの情報すべてを、エジプト人の要人らの面前と世論のもとに公表した。それは、この(過激派の)危険を回避するために適切な措置をとるためであり、このような声明によってドイツのエジプトへの観光の動向に影響を及ぼさないようエジプトの関係諸機関がドイツの世論を落ち着かせるためである。この行為によって、国家の新聞は基本的かつ重要な義務の一つを行ったのである。
上院議員の一部は内務省に、批判の矛先を本紙に向ける前に、ドイツ人要人らが語った情報の信憑性を詳しく調べるよう求めたり、内務相にドイツ内務省に対してこの問題に関する入手可能な情報を提供するように求めたりした。
もし一部が、ニュースとうわさ、見解との違いに対して十分な認識を持たないなら、本紙が発表したものは出所の確かなニュースに該当し、本紙は正しいニュースを世論と国の要人らに伝えるという報道姿勢をとり続けるつもりだ。それは、意志決定者が、外の世界がエジプトについて言うことに対して、世辞や誇張ではなく、注意を向けるようにするためである。
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( 翻訳者:千北友佳理 )
( 記事ID:29232 )