ムバーラク政権打倒から2周年、ムルスィー政権打倒のデモ
2013年02月11日付 al-Quds al-Arabi 紙
■デモ、主要な橋の通行止め、地下鉄の運休、政権打倒を目指す人々。ムバーラク政権崩壊から2周年、大統領宮殿「イッティハーディーヤ」周辺は戦場と化す
2013年2月11日『クドゥス・アラビー』
【カイロ:本紙】
数千人に上るエジプト人が、カイロや多数の県で大規模なデモに繰り出し、フスニー・ムバーラク前大統領打倒2周年を祝いつつ、ムハンマド・ムルスィー現大統領の辞任と政権退陣を要求した。ムルスィー大統領は、昨年6月に選出されたものの、ムバーラク政権崩壊後からエジプトで続く政治の混乱や経済の後退、および無秩序状態に終止符を打つことはできなかった。
またエジプト反体制派も「ムルスィーは自身の権力を用いて、自ら属しているムスリム同胞団を支援し、国家機構の支配を目論んでいる」と語っている。
アン=ヌール・モスクからカイロ市東部の大統領宮殿までの数キロにも及ぶデモ行進に参加した約200人の人々は「国民は体制崩壊を望んでいる」「アル=ムルシド(同胞団指導者)の政権を打倒、打倒」とシュプレヒコールをあげた。アル=ムルシドとは、ムスリム同胞団の指導者であるムハンマド・バディーウのことである。
その後「イッティハーディーヤ」と呼ばれる大統領宮殿周辺で、警官隊とデモ隊の衝突はますます激しいものとなった。警察部隊は、継続的に催涙ガスを用い、デモ隊はアル=ハリーファ・マアムーン通りに向い続け、この通りには多数のデモ隊が集結した。
催涙ガスのために多数のデモ参加者は呼吸困難となった。そして治安部隊は前進する一方、デモ隊は大きく後退した。
(後略)
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( 翻訳者:関谷悠 )
( 記事ID:29240 )