南キプロス外相、トルコ訪問の意向表明
2013年02月15日付 Milliyet 紙


南キプロスのエラト・コザク・マルクッリ外相が、明日行われる閣僚選挙を前に、ミッリイェト紙に語った。マルックリ外相は、キプロスのトルコ人とトルコ政府へ「統一のために共に行動しよう」とメッセージを送った。

南キプロスのエラト・コザク・マルクッリ外相は、明日行われる閣僚選挙を前に、キプロス島における発展とトルコとの協力について本紙に語った。
マルクッリ外相は、選挙はこの議論の今後に影響しないとして、「誰が選挙で勝とうと、議論は続きます。キプロス問題の解決は島に安寧と富をもたらし、トルコにも利益をもたらすでしょう」と述べた。キプロスのトルコ人に対しては、「我々は同じ国の国民である。国が、再び統一に向かって共に進む時が来た」と呼びかけた。マルクッリ外相の会見の要旨は次の通りである。

*トルコは我々と話もしないし、知ろうともしない。何度か親愛なるダヴトオール外相と話そうと試みたが、彼は拒んだ。何度か会議で会う機会があった。私は彼に近づき、話しかけようとしたが、彼はこれを否定した。残念なことである。両国は改善につながりうる機会を失っている。もしダヴトオール外相によって私がトルコに招かれたら、行くつもりだ。ただ、招待なく私が動けば、ダヴトオール外相は私を受け入れないだろう。彼には頻繁に声明と、同僚の仲裁によるメッセージを送っているが、彼に届いたことはない。ただ、これらのメッセージはお互いの利益を目指したものであるということができる。

*我らは、トルコにEUに加盟してほしい。なぜなら、トルコの変化を望んでいるからだ。加盟交渉プロセスは一国の変革プロセスである。国内の問題においても国際関係においても影響があるだろう。国内の問題というのは、より良い民主主義、法治国家、人権である。国際法へは敬意が払われるようになる。このため、2005年にトルコがEU加盟へのプロセスを始めることに我らは賛成した。そのときある前提があった。それは、アンカラ・プロトコルである。これをトルコは実行しなければならない。トルコはプロトコルを守らず、実行しなかった。

*「エネルギー条項には触れない」

プロトコルが実行されないうちは、いかなる条項もクリアされない。「キプロス共和国」は一方的に6つの条項を凍結した。凍結された条項の一つがエネルギーに関する15項目だ。トルコが、我らを脅かす限り、この条項の発効に我らは同意しない。

*「企業は脅かされている」

トルコ外務省は脅しを続けている。これはEUに相応しい態度ではない。トルコジェット機の領空侵犯、軍艦の存在は、我らと協力する(ガス関連の)会社を脅すという目的を持っている。企業に対する脅しもあるが、トルコの脅しは彼らに影響するものではない。我々はイタリア、フランス、韓国の会社と契約した。ノーブル・エナジーと我らの協力は続いている。現在、イスラエルの2企業が12区画のうち30%を購入した。アメリカ、イタリア、フランス、イスラエル、韓国の企業と協力関係にある。

*キプロスが再び統一されて、トルコといい隣国関係になれば(我々はそれを望んでいる)、天然ガスの輸送において、トルコが候補国になる。ただ、トルコが違法な行動を続けるようなら、この選択肢はありえない。このため、天然ガスのヨーロッパへの輸送のために他国と協力している。我々の目的は「キプロス共和国」が、イスラエル、レバノン、エジプトと協力することである。
天然ガスのパイプ、又は液状によるヨーロッパへの輸送について話し合っている。この基礎工事の着工を決定した。だが、もうひとつ代替案がある。イスラエルから一本のパイプラインをキプロスに繋げ、天然ガスをイスラエルへ、イスラエルを通ってギリシャへ送る。そこからヨーロッパへ分配するという計画である。2018年以降は国内市場の天然ガス需要を賄い、2019年以降は輸出しようと計画している。12区画における天然ガスは、キプロスの200年分の需要を賄うほどである。

*エルドアン首相の「キプロスという国家はない」という見解には失望した。トルコの最高首脳ともあろう人が、EU加盟国である国に対してこのような発言をするべきではない。(EU担当相兼EU加盟交渉長官エゲメン・バウシュ氏の「法王選挙」のような解決法について)このような提案は少しおかしい。状況はそこまで単純ではない。キプロス問題が、2つの社会間の問題であったことは一度もない。1960年以来、「キプロス共和国」は独立国家である。2004年からはEUに加盟している一国家である。

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( 翻訳者:甲斐さゆみ )
( 記事ID:29276 )