メルケル独首相、トルコ訪問
2013年02月25日付 Radikal 紙


エルドアン首相は、「現在、ドイツにおけるトルコ人企業家の数は7万人に達し、労働者数は32万人を超える状況にある。 ドイツのトルコへの総輸出額は550万ドルを超える状態だ。ドイツと我々との関係において、人的結びつきは重要な地位を占めている。我々国家間において、 堅固な友好の橋が架かっている。トルコ-ドイツ大学は、この最も基本的な例である」と述べた。

ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、「昨日、防衛大臣と文化大臣が私をもてなして下さったことに対してお礼いたします。今回の訪問で、アンカラ以外も多く目にしました。カッパドキアへの訪問はとても印象的でした。我々の経済関係はとても良好ですが、もっと発展させることができます。我々は 宗教関係者と会談する予定です。全ての宗教的な団体が自由に活動できることを望んでいます。我々は国家社会主義者が行った犯罪に明らかにするため、できるだけのことを行いました。特に、内政問題を取り上げました。司法改革案について話し合いました。我々は、記者たちの自由な活動について言及し、 長期間の拘留を短縮するよう言及しました。EU加盟交渉を取り上げました。この過程が進展することを望んでいます。トルコの正式加盟という点について躊躇があるにもかかわらず、です。新しい交渉が開始されるには、(EEC準加盟協定である)アンカラ協定(Akara Protokolü)を実施しなければなりません。ドイツに住む人々が、我々国家間に橋を架けています。トルコ人たちが、ドイツでは完全にドイツ人のように暮らすことができるということは、我々にとって非常に重要です。我々の国家間において、濃密な協力関係が築かれることを願っています」と述べた。

■エルドアン首相:トルコで拘束されている記者の数は指の本数以下だ

エルドアン首相は、拘束されている記者に関する質問に対して、「トルコにおいて『拘束されている記者』と表現されている問題の解答を、以下のように注意して聞いていただければ嬉しく思います。トルコにおいて、拘束されている記者の数は指の本数以下です。これらの記者たちの拘束の理由も、[書いた]記事の内容ではありません。彼らの拘束の原因は、クーデタを計画したり、あるいはこの種の計画に関わったり、また、違法な武器を所持していたり、テロ組織と協働して活動していたり、といったことです。これらの一般的な状況はこうです。現在まで、法の執行と司法は我々のところでは独立していると考えるに、同様に、ドイツでは、いかに司法の下す決定に従い、そこが下す決定に敬意を示さなければならないとすれば、トルコでも、司法は行政の配下ではなく、独立しているのであり、それが下した決定に従う状況にあるのです。しかし、この記者たちの大部分が記者ではないということをあ なた方に知ってもらいたい。少し以前にイギリスで6人の記者が拘束され、50人ほどの記者がイギリス国内に閉じ込められました。これらの問題を、あなたは 同様に問い質したのですか?あるいは彼らはIRA(アイルランド共和国軍:反英武力活動を行う北アイルランドのカトリック系過激派組織)と関係があるのでしょうか、ないのでしょうか?これについてもあなたが知ることを特にお勧めします』と返答した。

エルドアン首相は、南キプロス(キプロス共和国)の選挙に言及し、『南キプロスで行われた選挙は「島全体の選挙」ではありません。これは「南キプロスの選挙」です。15のEU諸国に加えられた10の国、これらの国の参加は異なったものでした。一方で、今フリストフィアスは退陣しました。キプロスの新しい大統領がこれらの点にどう接近していくか、我々は知る余地もありません。彼らに、公正な永続的解決に向けた接近がみられたら、我々は保証人として困難が取り除かれることが保証されるよう努めます。ここにはギリシア側が負うべき責任もあります。協力して、この困難を克服しなければなりません。 我々はいくつかの施策を行いました。我々は南キプロスへのパスポートを発行するまでに歩みを進めましたが、その見返りを受けることはありませんでした』と話した。

ドイツのメルケル首相は、PKKのメンバーたちの送還とトルコがEUに加盟することに関する質問に対して、「我々は結果として、開かれた議論を実現させています。私は正式加盟という点においては躊躇があります。送還要求について、これらの要求はとても慎重に調査されています。拘束や処罰という点についてみています。トルコにおける条件をみています。我々の組織は一般的にとてもよく機能しています。国家社会主義者の罪の解明には一部不足が生じました。既に極右組織に関する中央データベースがあります。テロとの戦いという点において、行えることは全てやりましょう。我々は情報交換を行っていきます」と述べた。

メルケル首相は、「PKKがトルコ国内で活動していることについて、私は、ドイツを代表して、以下のことを言うことができます。すなわち、我々はPKKのメンバーたちが、テロ活動に加担する目的で、他の組織において働いているのを知っています。(トルコは)EU加盟国のうち、パートナーシップ協定を結んでいる 国々と良い関係の中にいなければなりません。(このことは)トルコとキプロス共和国との間で未だ実現されていない状態です」と述べた。

エルドアン首相は、「巡り巡って、我々はアンカラ協定に至っています。トルコは、EUの全ての国々ととてもいい関係にあります。現在、EU加盟諸国において500万の我々の仲間たちがいます。我々はもはや実質的に(EUに)加盟した状況にあります」と述べた。

エルドアン首相は、クルド問題解決策に関して、「イムラル島から、ご存知のように、[島を訪問した]関係する党のメンバーたちが戻ってきました。声明が明らかになっています。私も関係者とそれを評価するだろう。そして、ロードマップを共有するだろう」と話した。

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( 翻訳者:能勢美紀 )
( 記事ID:29361 )