ヌーリー=ハメダーニー、シーア派に対するネット上の攻撃に警告
2013年02月28日付 Jam-e Jam 紙

 ゴムのマルジャエ・タグリード(最高宗教権威)の一人であるアーヤトッラー・ヌーリー=ハメダーニーは、シーア派に対する大規模な攻撃がネット上で繰り広げられていることに警告を発した上で、「これらの攻撃に答える準備をしておかねばならない。もちろん、そのためには広範囲にわたる〔知的な〕装備も必要だ」と述べた。

 ファールス通信の報道によると、アーヤトッラー・ヌーリー=ハメダーニーはゴムの大モスクで行われた自身のイスラーム法学の上級コースの授業のなかで、「世界の抑圧諸国やシオニストたち、そして革命によって害を被ったすべての者たちは、シーア主義こそイラン国民を勝利に導き、世界中に影響を与えて政治的・文化的秩序に動揺を起こさせるような革命を生んだのだと考えている」と述べた。

 同師はその上で、「他方で、この革命はイランから、そしてウラマーから起こった。彼らが全力でイラン、シーア派、革命、そしてイマームを打ち砕こうとしているのは、まさにそのためなのである」と指摘した。

 同師は、「ゴムでは毎月、あるパンフレットが発行されている。そこにはあらゆるウェブサイトに掲載された反シーア的な内容が集められている。もしこのパンフレットの中身を調査すれば、シーア派がどれほどの圧力の下に置かれているかが分かるだろう」と述べた。

 同師は、〔シーア派の教義に対する〕懐疑を投げかける者たちは、ザフラー〔※初代イマーム・アリーの妻で、預言者ムハンマドの娘のファーティマのこと〕やマフディー〔※終末の時に救世主として現れる第12代イマーム〕のことを神話であるかのように扱っていると指摘した上で、「これらのサイトでは、シーア派が神聖視しているものすべてを、コーランや預言者ですら、疑問視している。もしこうした懐疑に対してきちんと答えられなければ、われわれは世界中から侮られるだろう」と述べた。

 アーヤトッラー・ヌーリー=ハメダーニーは、「彼らは、革命の危険性はシオニストの危険性以上であるかのようにほのめかそうとしている」と付け加え、さらに「彼らはシーア派がユダヤ教徒から生まれた、アブドッラー・サバーの時代に形作られたなどと言っている。シーア派がサファヴィー朝の時代に始まったと言っているときもある」と続けた。

※訳注:アブドッラー・サバーは7世紀の半伝説的なユダヤ教徒で、第三代カリフ・ウスマーンを殺害した人物であると一部で伝えられている。ウスマーン殺害後、アリーが第4代カリフに就任したので、シーア派はユダヤ教徒のアブドッラー・サバーから派生したものだとするような見方・伝説も(一部の反シーア的なスンナ派信徒によって)生まれた。

 同師は、シーア主義の敵はシーア派信徒たちの進歩を邪魔するために、巨額の費用をつぎ込んでいると指摘した上で、「こうしたパンフレットの中身を見れば、世界でわれわれが何をしなければならないのかが分かるはずだ。もちろん、こうした懐疑に答えるには、広範囲に及ぶ〔知的〕装備が必要だ」と付け加えた。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:29387 )