Fikret Bilaコラム:解決プロセスは続く―ミッリイェト紙への非難に答える
2013年03月02日付 Milliyet 紙

我々の友であるナームク・ドゥルカン(ミッリイェト紙記者)は、イムラル島でアブドゥッラー・オジャランが平和民主党(BDP)のペルヴィン・ブルダン議員、スッル・スュレイヤ・オンデル議員、アルタン・タン議員と行った会見の記録を報道した。このことは、さまざまな反応を呼んだ。
この行動に対する反応の中には、常識を越えた「陰謀説」を唱えるコメントもあった。しかし、この報道は基本的なジャーナリズム活動の結果だった。ナームク・ドゥルカン記者が行ったように現場をよく見て、情報を逃さない新聞記者であれば誰もが到達できる種類の情報だった。

■デミルタシュBDP党首のコメント

ナームク・ドゥルカン記者のスクープ報道に関するもっとも理性的なコメントは、この問題の最も重要な当事者の1つであるBDPのセラハッティン・デミルタシュ共同党首によるものだ。デミルタシュ党首は、(北イラクの)スレイマニイェで次のように述べた。
「言うまでもなく、これを報道した新聞記者はジャーナリズムを行ったのだ。我々はそれになんらかの魂胆があるとは思っていない。」
デミルタシュ党首は、以下のようにも述べた。
「その下にある大きな陰謀を探すのではなく、おそらく単純な技術で入手されたと考えるべきだ。そのような後ろにある深い力は、プロセスを壊すことを望むような深い力ではありえない。」
そう、これほど単純なことなのだ、実のところは…
デミルタシュ党首は、ジャーナリズムについて多くの我々の同業者よりも的を射たコメントを行った。

■プロセスは頓挫するか?

もちろん、道理を知る一部の同業者も、(ドゥルカン記者の)報道が通常のジャーナリズム活動であったと述べ、スクープ報道に署名を入れたナームク・ドゥルカン記者を祝福した。会談の記録が報道されたことは、イムラル島のオジャランとの会談プロセスを断ちきるのだろうか?
セラハッティン・デミルタシュBDP共同党首の会見でも示されたように、そうはならないだろう…。
デミルタシュ党首は、「(ソクラテスのように)私はドクニンジンの毒杯を飲む準備ができている、と言う首相に対して悪意を持つ陰謀に我々が加わっていないことが、広く知られなければならない」と話した。

デミルタシュ党首のこの問題に関する評価の概要は、以下のとおり。
「我々の前線からプロセスを窮地に追い込むよう共謀するアプローチは、議論に値しない。世論の支持は非常に強い。会談のメモと記録は世論で議論されているにも関わらず、大きな反発がないことを見るべきだ。」
テロ組織と行う会談が一筋縄ではいかないコースを辿るであろうことは自然なことだ。このプロセスにおいて、各サイドが互いに距離をとった時代もあれば、接近した時代もある。
これは、簡単かつ短期間で結論に達するようなプロセスではない。
世界の例に見るように、なだらかではなく時間を要するプロセスだ。
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相も、新聞記者の質問に答える際、「われわれの原則は明確だ」と述べ、オジャランが送った手紙に記された提案を、この原則に従って評価すると表明した。
政府を通して国家が明らかにした原則に則した提案は認められ、原則に反するものは認められないことは、疑いがないだろう。
1回2回の会談や、1つ2つの報道によって結論が出せるはずがないのと同様、プロセスが頓挫することも考慮に値しないだろう。
当然、プロセスが続く一方多くの報道がなされるだろう。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:29409 )