精神疾患、テヘランで83%の増加:経済問題や選挙後の騒擾による社会不安が一因
2013年02月27日付 Mardomsalari紙

 テヘランにおける不安症の広がりは全国平均を上回っており、抗不安剤の消費量の増加は〔イランにおける精神疾患の広がりについて〕警鐘を鳴らすまでになっている。

 テヘラン医科大学で精神医学を担当するヌールバーラー教授は、精神障害への理解と重要性についての会議「メンタルヘルスとメディア」第3回大会で、「〔…〕障害を引き起こす10の病気のうち、5つが精神疾患に関するものであり、このうち鬱病の及ぼす影響が最大である」と述べた。

 ヌールバーラー氏は、精神疾患の増加の原因として貧困の存在をあげ、このスパイラルは危険であるとした上で、次のように述べた。「精神疾患を抱える患者が精神科医のもとを訪れようとしないことが、個人及び家族に問題を引き起こしている。実のところ、医師による診察を受けなかった患者の7割は、〔精神疾患に対する〕社会的レッテルが原因だった」。

 同氏はまた、「どんな社会でも、興奮や怒り、悲嘆が〔人々の間で〕増すと、社会の精神的健康は問題に直面してしまう。その一方で、レッテルの克服においては、精神疾患よりもエイズの方が成功を収めている」と続けた。

 ヌールバーラー氏は、「テヘランでは、全国平均と比べて不安症が増しているが、うつ病の割合は低くなっている。このような調査は5年に一度は実施されるべきであるが、残念ながら実現には至っていない。〔…〕」と述べた。

 ヌールバーラー氏は、「テヘラン市では過去12年間で、精神疾患が全体で83.7%増加しており、年間5.2%の増加となっている。〔…〕」と述べた。同氏は、イラン社会における不安症〔の罹患率〕が〔…〕88年〔※西暦2009年3月21日~2010年3月20日〕の時点で中東諸国よりも高かったとし、「86年〔※2007年3月21日~2008年3月19日〕から88年にかけて、抗不安剤の消費量が急増した。これは注目に値する〔イラン社会への〕警鐘と言える」と語った。

 〔…〕同氏は、興奮や悲嘆、不安〔といった精神障害〕が社会に相対的に広がっていると指摘し、「すべて予測不可能だ、どんなことにも満足できない、不正義や不道徳が蔓延している、といった主観的感覚が、こうした障害を増加させる要因となりうるのだ」と述べた。

 テヘラン医科大学の学術委員でもある同氏は、「制裁や補助金改革を原因とする経済的不安定など、社会に緊張や不安を引き起こす〔政府の〕政策や計画、さらには〔2009年の大統領〕選挙後の騒擾などが、社会の平穏を乱している。また交通渋滞や大気汚染、テヘランの人口過密などの問題も、こうした〔精神的〕症状に影響を与えている」と付け加えた。

〔…〕

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(翻訳者:8409119)
(記事ID:29415)