最新のイランの原油埋蔵量が発表
2013年02月17日付 Mardomsalari 紙

 イランで生産可能な液状炭化水素〔※石油の主成分〕の埋蔵量が、およそ30億バレル増加した。ISNA(イラン学生通信)によると、過去2年間に複数の油田が発見されたことにより、イランにある原油埋蔵量は600兆バレル以上に増加したという。石油省の試算によれば、このうち採掘可能量は1540億バレルから1570億バレルとなった。

 石油省が発表した統計によると、昨年200億バレルの原油が国内で発見され、今年も最初の9ヵ月間で約140億バレルの原油や天然ガスがが発見された。このうち採掘が可能な石油の量は30億バレルである。もちろん、ロスタム・ガーセミー石油相によれば、最新の採掘技術を用いれば、採掘可能な石油の量はこの数字よりも大きくなる可能性があるとのことである。

 イランは現在、原油埋蔵量では世界第4位であるが、原油・天然ガスを合わせた埋蔵量は世界第一位である。ISNAによれば、2965億バレルの採掘可能な原油を有するベネズエラが、〔採掘可能な原油埋蔵量の面で〕世界第一位に立っているとのことだ。ただし、この埋蔵量のうちの大部分が硫黄分を多く含んだ超重質油であり、その採掘には、最新の技術と莫大な投資が必要である。

 サウジアラビアとカナダが、それぞれ2665億バレル、1750億バレルの〔採掘可能な〕原油埋蔵量を誇り、世界2位と3位につけている。なおカナダは、同国の〔採掘可能な〕埋蔵量は2兆バレル(つまりサウジアラビアの8倍)であると考えている。〔採掘可能な原油埋蔵量で〕4位につけているイランに続くのは、イラク、クェート、アラブ首長国連邦、ロシア、リビア、ナイジェリア、カザフスタン、カタール、中国、アメリカ、アンゴラ、アルジェリア、ブラジルの各国である。

 統計によると、〔世界の原油埋蔵量のうち〕西南アジアに56%、北アメリカに16%、アフリカに9%、中南米に8%、東アジアに7%、アジア・大洋州に3%、欧州に1%の原油が眠っているという。また、世界で確認されている原油埋蔵量のうち、30%が軽質油、30%が中質油、15%が重質油で、25%が超重質油である。

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( 翻訳者:8406055 )
( 記事ID:29417 )