シリアのPKK系PYD、油田地域を掌握か?
2013年03月09日付 Milliyet 紙


シリア北部でPYD(民主統一党)系のクルド武装勢力が、油田のあるカフタニイェを政府勢力から奪ったことが明らかになった。

シリアにおいて、内戦をチャンスとばかりにシリア北部で実権を握っている民主統一党(PYD)が、ラッカ市の南にあるエル・カフタニイェ村にある油田地域を掌握したという。
PYDのスポークスマンを務めるムハンマド・レソ氏は、中東関連のニュースや解析で定評のあるアル・モニター(Al Monitor)のサイトで、「人民による防衛同盟(YPG)」はシリアのクルド人地域全域を完全に支配下に置いたことを示唆し、「カムシュルの40%が政権の支配下にあるだけで、残りは我々(PYD)の支配下にある」と述べた。アル・モニターもPYDが、3月初めにラマランと油田を有するカフタニイェ村を一発の砲弾をも発することなく、政府側から手に入れていたことを明らかにした。

■油田は共有されるのか?

アル・モニターは、トルコ国境にあるレスラインで、反政府派主力武装グループである自由シリア軍(ÖSO)とYPGの間で停戦が実現したと報じ、共同支配地域が作られたにもかかわらず、油田の共有について現時点まで全く話し合いがなされていないことを指摘している。
PYDの在イギリス代表アラン・セモ氏によると、「将来のシリア政権と協定を結ぶことになり、その中でクルド人たちは自分達の地域を治めるようになる。油田はシリアのものだ。皆で共有する」と話した。

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( 翻訳者:門野淑香 )
( 記事ID:29455 )