Ali Ünalコラム:オジャランはなぜ、ヌールスィーを標的にしてのか?
2013年03月11日付 Zaman紙

イムラルで行われたオジャランと平和民主党(BDP)代表団との会見で、最も関心を引いた話題の一つは、オジャランが、ベディウッザマン(サイト・ヌールスィー)がアルメニア系であると暗に言及したこと、そして、教団(Cemaat)あるいは組織(Camia)がアメリカの指示を受けていると述べたことであった。

明らかに我々は第二のドウ・ペリンチェク(労働者党党首)を目の前にしている。彼について「製造者(fabrikatör)」との表現をつかったメフメト・エイミュルは、国家諜報機関(MİT)の次官補佐官を務めたヒラム・アバスの言葉を引用し、「製造者」の役割について以下のように述べる。「国家の中において、軍において、国家諜報機関において、警察において、特殊戦において、思想及び実際の行動により、オーガナイザー(あるいはそのバックに控える他の国)を難しい状況に陥らせる諸要因を、様々な方策で取り除くことである。トルコにおいて、不安定さを噴出させる活動を続けさせ、国家が強大化し、オーガナイザーが全く望まないような自立性と国民政治が追求されるのを妨げることである」(『分析』 p.130)。ぺリンチェク自身について、国家諜報機関の次官補佐官アバス氏はこのような評価を下すものの、敵対者をすべてアメリカ合衆国の手先であると非難するペリンチェクのように、オジャランも、その初期からずっと、諜報機関との結び付きを何回も書かれ、言われてきた。例えば、アヴニ・オズギュレルが「私が、国家諜報機関で雑用係をしていたときに目撃した」と述べたオジャランと国家諜報機関との関係について、直接オジャランに依拠して最も(それについて)多くを書いたのは、フェフミ・コルであった。一例だが、「PKKの初期の頃に影響を及ぼしていた『ピロト・ネジャティ』と(オジャランの)妻のケスィレの父、アリ・ユルドゥルムが、国家諜報機関との連絡係りであったことについて話していたのはアブドゥッラー・オジャランであった」(イェニ・シャファク紙 2003年10月23日付)。ウーウル・ムムジュが殺害される前の最後の記事で、アメリカ及びイスラエルとPKKの関係について取り上げており、以下のようにまとめている。「クルド人たちが(自身に対する)植民地的支配に対して独立を求める戦いを行っているなら、(アメリカの)CIA(中央情報局)と(イスラエルの)MOSSAD(諜報特務庁)はクルド人たちの間に何の用があるというのか?それともCIAとMOSSADが反帝国主義戦争を行っていて、世界はこの戦争に気付いていないということがあろうか?」。今、このポジション(渦中)にいる人物が立ち上がり、「教団」を、直接、それ自身とつながりのある国あるいは機関のために動いていると言って非難している。またしても、スターリン主義者で人種主義者的性格が明確なテロ組織のリーダー(オジャラン)は、人種差別を行い、やがて国家によってクルド人であることで信用を失わせられるようになったベディウッザマンについて、アルメニア人であるとほのめかしている。

これらを深刻に受け止めるべきだろうか。もちろん、大変深刻に受け止めるべきである。なぜなら、PKK自身が知っているように、PKKの根本的な土台を枯らすこと、つまり、「クルド問題」の根本からの解決の名のもとに、南東アナトリアと東アナトリアにおいて最も効果的な活動を行っているのは「教団」なのである。私が近くから観察したこの現実を、この地域のとても多くの自治体長たちが口にしているということも私は知っている。「教団」の教育的および同胞的活動の傍ら、この地域に西(アナトリア)から来た慈善心あふれる企業家たちがつくり始めた「心のかけ橋」、これが「クルド問題」を、そしてそのためにPKKを支援するいくつかの内的外的環境をどれほど不快にさせているかについても、私は内外のいくつかの刊行物で読んだ。また、ムラト・カラユランの「教団」への敵意とこの理由を、我々は彼自身の述べた、「教団」のこの地域での活動に関して問われた質問に対する彼の答えから読みとった。「PKKがなくなったと仮定しましょう。その時、地域はどうなるのかわかりますか?南東(アナトリア)は「反動」の中心となります」(ミッリイェット紙2009年5月8日付)。つまり、PKKは、(アナトリア)南東部とクルド人たちを「反動」から守るといった使命を持っているというのだ。

オジャランが、ベディウッザマンと「教団」を標的にしたもう一つの理由は、ビュレント・ケネス氏によれば、「イムラル」あるいは「解決プロセス」後を見越してである。また、私の見解では、これよりもずっと重要な別の理由があり、それは以下の通りである。このプロセスが成功しなければ、すべての罪は「教団」に負わされ、「教団」はスケープゴートにさせられるだろう。したがって、オジャラン、あるいは彼を利用する人々は、プロセスに反対するため、「教団」を挑発しているのである。

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(翻訳者:能勢美紀)
(記事ID:29465)