エルドアン首相、オジャランの出獄・自宅軟禁を否定
2013年03月29日付 Milliyet 紙


エルドアン首相は、自宅軟禁は全く議題とならないと述べた。

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、チャンネルDとCNNトルコで放送された首相による特別番組内で、タハ・アクヨル、エニス・ベルベルオール、ハンデ・フラト、ハーカン・チェリキからの政治課題に関する質問に答えた。オジャランへの軟禁に関して「軟禁は議題にさえ上らない。危険を冒している『大統領制を取り下げるから、あれを譲歩しろ』など、断じてこういうことはない」と述べた。1500~2000人ほどのPKK党員が国外退去するのを待っていると述べた首相は、退去と関わる情報の提供はないと続けた。

■「和平プロセスに関して地域では70-80%の支持がある」

エルドアン首相は、チャンネルDとCNNトルコの共同中継に参加し、政治課題に関する発表を行った。解決プロセスを論評した首相は、[交渉]作業が地域の多く支持を受けていると強調し、次のように述べた。

「個人的にも、交渉に従事する友人にとっても、プロセスは成功したように見えている。成功がメディアの前向きなアプローチによって適切に進み、今後もそうだと信じている。過去の過ちが繰り返されなければ、成功裡に進むと信じている。国民が好意的に受け止め、経済がプロセスを手にしたと考えている。交渉の中で、国民にこれを説明することで、この過程がより拡大すると考えている。諸団体はみな「交渉を成就せよ」と言っている。[交渉の]進展の中で彼らの信頼が増したとみている。南・東アナトリアでは70-80%の同意がある。物質的・精神的な損失がある。繁栄と平和の点でも損失がある。かつて36-37千兆の投資をしたにも関わらず、人々に精神的な平穏がないせいで、それが反映していない。投資は国民に好まれているが、[イラン国境に近い]ユクセオヴァで[PKKにより]作業機械が焼かれると、国民は心の平安を失う。国民教育相はハッキャーリの変化を述べている。中小業者の間では、[発展の]動きがある。同じことがシュルナクについても言える。民間部門の投資が、和平プロセスに向けて前向きな進展を示している。とても大きな需要がある、投資の点で。この先もっとよくなるだろう。」

■「赦免ということはない」

エルドアン首相は、プロセスに関わる作業を自分たちが始めたとし、[オジャランの]赦免のような状況がないと注意を向けつつ、次のように続けた。

「何事も穏当に評価して、プロセスを論評したいと望んでいる。私は国民を信じていて、彼らも我々を信じている。時がすべての証人となった。政権についた際に、[交渉相手となる]テロ組織の長がどこにいるか明確だった。今日至った点である。政治・経済のリスク、生命のリスク。リスクとともに私たちは生きている。このプロセスの中で、国家諜報機構の前次官の時代に非公式予備会談を開始した。私たちはこの問題を交渉材料としなかった。国民が私に与えたこのような権限もないし、我が党内でもこのような理解はない。私たちは国に属する権限の点で赦免[という道具を]使うことができる。しかし、殉職者もしくは全ての殺害された人々[に関する件で]赦免を行わない。もしそれがあるとすれば、それは殺害された本人や遺族がすることだ。私はウシャクでこのことを述べた。人びとは『イスラム法を持ち込むのか』と言った。何らかの代償のためでなく、ある目的のためこれを行っている。国民の、平安、繁栄、安定のためである。」

■「自宅軟禁は議題ではない」

エルドアン首相は、オジャランに自宅軟禁の噂に関して以下のように述べた。

「自宅軟禁は議題でさえない。私たちはイムラル島でなぜこれほどの代償を払っているのか。普通のFタイプを入れる予定なら、毎日会議になぜ耐えているのか。この点で危険を冒している。『大統領制を取り下げるから、あれを譲歩しろ』など、断じてこういうことではない。私たちは政党党首は連続4期までという原則(参照1)を持ち込んだ。私たちは大統領を国民投票で選ぶという要求に応えた。私たちは大統領制についてなぜ話したのか。デミレル元大統領も、オザル元大統領もこのことについて話しているのだ。」

(参照1)
AKP党大会―AKP党綱領、10項目で変更
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20121001_081257.html

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( 翻訳者:甲斐さゆみ )
( 記事ID:29580 )