アフガニスタンで誘拐のトルコ人技術者、2年ぶり解放
2013年03月30日付 Radikal 紙


アフメト・ダヴトオール外相は、アフガニスタンで2年前、イスラム原理主義テロ組織タリバンによって誘拐された空調技術者セルタチ・ディキリタシュさん(29歳)が救出されたと明らかにした。
セルタチさんのアダナ県の自宅は歓喜につつまれた。

セイハン市アクカプ街区で暮らしていたセルタチ・ディキリタシュさんは、婚約の3日後(2010年12月18日)、空調システムを管理する会社の業務でアフガニスタンを訪れた。しかし、2011年1月9日、アフガニスタンでタリバン兵士らが作業現場を襲撃。セルタチさんと現地の通訳者でアビーブという名のアフガニスタン人を誘拐した。セルタチさんが誘拐されたことは、事件の2ヵ月後に家族に知らされた。
セルタチさん捜索のため、家族や就職先のペケル建設会社は、外務省、アフガニスタン大使館、首相府、大統領府にそれぞれ請願していたが、努力は身を結ばなかった。

■外相から吉報

アフメト・ダヴトオール外相は、マニサ県でのモスク訪問中に、在アフガニスタン外務省関係者からの連絡を受け、誘拐されていたセルタチさんの救出を明らかにした。外相は電話でセルタチさんと話したこと、また、いちばん早い航空機でトルコへ帰還予定であることを話した。
その後、外相は、アダナ県アクカプで暮らす、セルタチさんの母ヌルサル・ディキリタシュさん(54歳)に電話で吉報を伝えた。
ダヴトオール外相は、ヌルサルさんに、「目下、カブールの大使館で手続きが行われています。セルタチさんをできるかぎり早く、お母様の元にお返しいたします。おめでとうございます。首相からももよろしくお伝えくださいとのことです。」と述べたと、母ヌルサル本人が明かした。ヌルサルさんは、受け取った吉報に喜びの涙を流したという。

■「夢にみた、祈りが通じた」

近親者や近所の人々も自宅に集まるなか、母ヌルサルさんは、つぎように心境を語った:

「毎晩、夢に息子が出てきました。いつも、アッラーに、息子が救出されるよう祈ってきました。祈りが通じたことを心からアッラーに感謝します。また、尽力いただいた皆さま、ありがとうございます。アッラーが、誰の子どももこんな事件に遭わせませんように。首を長くして、息子がうちに帰ってくるのを待っています。」

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:29583 )