エジプト:大統領側は検事総長定着のために「長い法廷闘争」の準備に入る
2013年03月31日付 al-Hayat 紙
■エジプト:大統領側は検事総長定着のために「長い法廷闘争」の準備に入る
2013年3月31日『アル=ハヤート』
【カイロ:本紙】
エジプト政府は昨日(30日)タラアト・アブドゥッラー検事総長の続投支持を明確にした。彼は、ムハンマド・ムルスィー大統領が論争の的となり大いなる怒りを引き起こした憲法宣言の後に任命された。政府は、去る水曜日(27日)に出た同検事総長に任命を無効とする判決に従うことを激しく拒絶した。
またアブドゥッラー検事総長は昨日、その裁判所の決定を控訴する決意を表明し、大統領筋は本紙に「アブドゥッラー検事総長の地位確定のための長い法廷闘争に突入する」準備を語った。同筋は、昨日ムルスィー大統領が、この危機の出口について協議するために複数の法律顧問と会合を開いたと指摘し、「(会合は)人選の無効について判決の根拠が出されるのを待ち、その上で判決に対し破棄院(最高裁)に上告する、との結論で終わった」と述べた。
さらに大統領筋は「大統領側は、破棄院に対し判決への上告を受け入れた上でアブドゥッラー検事総長が職務を続行するよう提案する」と明らかにした。しかし彼は「破棄院が上告の受理を拒否した場合は、行政裁判所に対し司法裁判所の判決無効の訴えを起こすことができる。その訴訟は、司法裁判所の判決が新憲法に反するとみなして起こされる。新憲法は、ムルスィー大統領が発表した憲法宣言の効力の不可侵を定めた」と指摘した。
(後略)
(本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。)
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( 翻訳者:林まり )
( 記事ID:29594 )