ジッダの空港でイラン人参詣者が事故死:サウジに説明責任求める
2013年04月05日付 Hamshahri 紙


国会の国家安全保障外交政策委員会アラーオッディーン・ボルージェルディー委員長は、サウジアラビアのジッダ空港で、イラン人[メッカ]参詣者[※]の女性二人が、死亡した事件を受けて、次のように発言した。

※訳注:メッカを巡礼月の一定期間に参拝し、宗教儀礼に参加する者を、とくに「巡礼者」と呼ぶが、それ以外の時期のメッカ参拝者・儀礼参加者やその他の聖地の参拝者に対しては「参詣者」の呼称を用い、両者を区別している。

サウジアラビア政府は、イランからの旅行者が入国したその時から、参詣者の安全を保証する義務を負っているはずだ。同政府はこの事故について説明しなければならない。また、参詣者の移動に関する責任を負っている我が国の巡礼参詣庁にも、今回の事故について説明する義務がある。

最高指導者のメッカ巡礼・聖地参詣を伝える広報サイトによれば、ボルージェルディー同委員長は、この事件について、「ファルヴァルディーン月15日[2013年4月4日]、サウジアラビアのジッダ空港で、遺憾なことにイラン人女性二人が亡くなり、そのほかにも二人が負傷した」と語った。

同委員長は、この事故の原因について、以下のように説明した。

ジッダ空港内の旅行者の待合所に燃料を積載したタンクローリーが衝突したことが、我が国の旅行者らの死傷につながった。タンクローリーの衝突については、二つの見方がある。ひとつは、このタンクローリーが駐車中であったにも拘わらず、ひとりでに動き出したというものである。もうひとつは、運転手が乗っていたが、タンクローリーをコントロールすることができず、衝突してしまったというものである。

さらに、同委員長は、次のように述べた。

外務省は、調査団をサウジアラビアに派遣し、原因の究明にあたらなければならない。また、調査団は、この事故原因を詳しく調査し報告する義務がある。そして、もしサウジアラビア政府が同国を訪れる参詣者らのために、安全な場所を確保できないというなら、サウジ政府と直接交渉して、安全を保証できる場所を再検討してもらわねばならない。


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( 翻訳者:8400001 )
( 記事ID:29663 )