北朝鮮、「外国人は韓国から避難を」―日本はミサイル迎撃体制整備
2013年04月10日付 Milliyet 紙


核ミサイルの恐怖へ日を追うごとに新たらしい恐怖を加えていく北朝鮮は、韓国の外国籍企業と外国人に対し同国を離れるよう呼びかけた。日本は首都東京へミサイル防弾システムを準備した。

北朝鮮の最高指導者金正恩の国際制裁の決定に対する加速した攻撃的発言は、日を追うごとに過激化している。外国代表部へ「避難の可能性」を考慮するよう呼びかけたが、昨日になって「戦争状態に入った場合に被害を受けないよう」韓国にいる全外国企業と観光客に退去勧告をおこなった。世界で最大の孤立政権であるこの国について研究している専門家によると、平壌政権が米国と韓国を攻撃する可能性は低いと見られている。北朝鮮政権を国際社会の中でサポートしている中国はというと、朝鮮半島の「混乱」に警告し、「全外国人が保護される」必要があると繰り返した。一方、韓国の朴槿惠大統領は、ソウル(韓国)が平壌(北朝鮮)に協調的な態度を示す度に北朝鮮が敵意を持って対応することを「悪循環」と言い、この循環を終結させるよう呼びかけた。

■3千万人が住んでいる

日本では、脅威度が増しているとし、首都東京をミサイル攻撃の可能性から守るため、防衛システムを発動させたと発表した。郊外も含め3千万人近い人が住んでいる東京一帯を、陸に据え付けられた2つの進化系パトリオットミサイルが守る。安倍晋三首相は、「我ら政府は人間の安全のために努力を惜しまない。今我々にとって最も重要なのは国連安保理が制裁決定を実行することだ」とした。
パトリオットミサイル防衛システムは北朝鮮の脅威に対し沖縄にも据え付けられる。日本海ではミサイルを装備したイージーシステムが任務を遂行する。

■金正恩、映画「グリース」の思い出

イギリスで発行されているThe Sun紙は、北朝鮮の最高指導者金正恩がスイスで教育を受けていた1994年~1997年の間に撮影された写真を掲載した。米国に対する核の脅迫により一瞬にして世界の話題の中心となった北朝鮮の指導者は、映画館で話題を呼んだあのブロードウェイの有名なミュージカルの一つグリース(Grease)に(学校での行事で)出演している。イスラエルに暮らす金正恩の古い同級生であるタル・ラップ氏(34)は、「今誰もが彼を狂人だと思い、嫌悪感を抱いているが、私に言わせれば知り合った中で最も大人しい人物だと記憶している」と語った。

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( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:29669 )