2大陸を結ぶマルマライ線、開通まであと198日!
2013年04月13日付 Milliyet 紙


イスタンブルのボスフォラス海峡の両岸をつなぐマルマライ海底鉄道トンネルのカウントダウンがついに始まった。水面下60メートルを通るトンネルによる接続部分のおおまかな工事と線路が完成した。電気系統と機械部品の組み立ての工事も迅速に進められており、トンネルの開通式典は10月29日になる予定だ。

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相が「世紀のプロジェクト」と名付けたマルマライ海底鉄道トンネルは、クズルチェシュメから地下にもぐり、マルマラ海の水面下60メートル下を通ってソウトルチェシュメで地上に出る。マルマライ海底鉄道トンネルは、フランスとイギリスをつなぐドーバー海峡のチャネル・トン ネルをモデルに建設されており、海底トンネル部分は全長3100メートルに達する。またマルマライ線はハルカリからゲブゼまでの区間は76キロメートルにもなる。耐震設計の往復の二本トンネルで構成され、二本のトンネル函の間に特殊な技法を用いることで柔軟性を確保した。

■かくしてプロジェクトはスタートを切った

■1日に100万人

関係者は、受注企業の大成建設が建設作業の過程で細心の注意を払い、このプロジェクトで試みた海底での沈埋トンネル部分とシールドトンネルとの接続は、世界初の試みであるとし、またプロジェクトの完成によって1日に100万人以上が大陸をまたいだ移動をおこなうと述べ た。

■開通は10月29日

エルドアン首相が「この世紀のプロジェクトは、150年にも及ぶ悲願の達成なのです」と名付けたマルマライ海底鉄道トンネル計画は、スルタン・アブデュルメジトによって提言され、今日に至るまで何度も繰り返し俎上に載せられた。150年間の願いは、2013年10月29日にエルドアン首相も参加する予定の開通式典でついに実現する。マルマライの運行開始によりイスタンブルでは海上と橋を通じた交通渋滞が緩和され、騒音や大気汚染の軽減にもつながると見込まれる。

■数字で見るマルマライ

・地上の鉄道部分の長さ:63キロメートル
・地上の駅の数:37駅
・トンネルの総全長:13.6キロメートル
・シールドトンネル部分の長さ9.8キロメートル
・最大速度:時速100キロメートル
・沈埋トンネル部分の長さ:1.4キロメートル
・開鑿トンネル部分の長さ:2.4キロメートル
・地下駅の数:3駅
・駅の長さ:255メートル
・片道の乗客数:1時間で75000人
・車両数:440車両(2015年)
・運行間隔:2~10分

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( 翻訳者:佐藤悠香 )
( 記事ID:29673 )