エジプト:「ムスリム同胞団」単独で司法問題に向き合う
2013年04月19日付 al-Hayat 紙


■エジプト:「ムスリム同胞団」単独で司法問題に向き合う

2013年4月19日『アル=ハヤート』

【カイロ:ムハンマド・サラーフ】

エジプトの野党が、暗黙のうちに、今年9月に予定されている議会選挙への参加請願を受け入れたことが明らかになった。これは国家を揺るがす政治的危機を解決するためだ。「ムスリム同胞団」は野党との戦いを最後まで貫くこと以外を切り捨て「司法の浄化」を求めて、今日その支持者に集合を呼びかけた。この要求は、サラフィー潮流と法務省からさえ批判の声が上がったにも関わらず押し通された。

政府は裁判官の退職年齢を引き下げる法律の通過を整える予定だ。これは年長の裁判官を放逐するものであるが、所定の弁護士クラブが取り組むことを約束している問題だ。諸政治勢力はこの傾向について「国家を、司法をめぐる新しい政治的紛争に追いやるものだ」と警告した。

反体制勢力の大多数を含む「救国戦線」は、選挙をボイコットするという決定を撤回していたが、昨日(18日)参加を表明する一方で、投票の公正性の保証を求めた。その第一歩は、中立的政府の組織することとタラアト・アブドゥッラー法務長官の任命を無効にする判決の実行だ。この二つに関しては政府は柔軟な姿勢を示していない。同戦線はその指導者の会談の後に発表された声明で、選挙戦は「自由と公正性の保証が可能である場合に祖国を救う一つの方法だ」との見方を示した。またこの選挙への参加は「国家の価値を示すものであり、同戦線はそれに対して用意がある。そして、あるべき状況を作り出すために闘争を続けるが、これは選挙を、民衆の意志の表現であり、意志の偽装ではないものとするためである」と述べた。

(後略)

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。)

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( 翻訳者:野口雅貴 )
( 記事ID:29711 )