Hilmi Yavuzコラム:CHPと、元気な女性たち
2013年04月21日付 Zaman 紙

長い歴史を持つ政党、共和人民党は、いま見過ごすことのできないある危機を迎えている。そしてその危機に立ちはだかった役者は、女性たち、そう女性たちなのだ!
 
はじめはビルギュル・アイマン・ギュレルだ。アイマンはナショナリズム問題の発言により、世論で大きな反発を呼ぶ原因となったことはご存知だろう。「トル コ民族とクルド・ナショナリズムは同等にはなりえない!」実際のところ、共和人民党内のナショナリスト勢力がギュレル女史のように考えていることを当てるには占星術師になる必要などない。人種差別との批判を拒んでこうした態度を、率直かつ明確に明らかにすることで、シャイな男性 のナショナリストたちに、気に入るにせよ気に入らないにせよ、ある種の勇気づけになる教訓となってしまったのである…。

 次の問題発言は、共和人民党副党首ギュルセレン・オナンチ女史からだ。オナンチは、「共和人民党の基盤の65%は平和プロセスを支持している!」と言いつつ、今回は、まったく巧みに均衡をとれなかった党首の発言に従うシャイな男性改革論者へ勇敢な教訓を与えた。オナンチは、共和人民党が、国内に存在するこのような重要なプロセス(「平和プロセス」のことを指していると思われる、筆者注)に無関与のままでいない必要があると信じて(いること)を伝えることも怠らなかった。しかし、本当に重要なのは、オナンチが完全にクルチダルオウル執行部を怒らせた次の言葉であった。

「トルコでのこの敏感なプロセスにおいて、共和人民党は積極的な政策を生み出し、寄与し、プロセスに建設的な形で取り組む態度を取る必要があると考えてい る。」

つまり、共和人民党は積極的な政策を生み出さず、寄与せず、プロセスに建設的な形で取り組む態度を見せていないということだ!忘れてはならないのは、これらを語ったのが一介の党員でなく、共和人民党のつい昨日まで副党首だった人物であることだ…。
 
3つ目の問題発言は、ウシャク選出国会議員ディレキ・アカギュン・ユルマズだ。ディレキ女史が共和人民党の4月9日に行われた非公開ミーティングでセズギン・ タンルクル副党首に「CIAのスパイ」と言ったことが明らかになると、クルチダルオウル党首はアカギュンを執行部会の決定に則り風紀委員会に送り込んだ!ユルマズ女史は「ナショナリスト」勢力であることが知られている。ナショナリスト勢力はディヤルバクル出身でクルド人のタンルクル副党首を気に入らなかったことが、このように「平和プロセス」がきっかけで露見することになったのだ。ディレキ女史が口に出すまで、タンルクル副党首や共和人民党で平和プロセスを支持する人に対し、反発を率直に口に出せず引っ込み思案でシャイにふるまってい た男性の左派、改革論者たちに、勇敢な教訓を彼女も残すことになった。

ナショナリストであれ、改革論者あるいは左派であれ、共和人民党内のこの「問題は自分たちの中で解決する」のルールを破ったのは、男性ではなく党内の女性となった。ここで弁明しておくが、私は共和人民党内のナショナリストまたは左派、改革論者の派閥 と一切の公的、私的な関わり合いはない。ありえないが、どちらかの肩を持つということでは決してない。私は単に、党内の問題が世論に知らせる際に、男性の政治家より勇気をもって行動したということで、いかなる分け隔てもなく、ナショナリストあるいは左派、改革論者関係の区別なく、ギュレル、オナンチ、ユルマズ女史らの、その勇気に喝采を送りたかっただけなのだ。

次いで、共和人民党の今日の執行部を構成する男性政治家たちと、今から約半世紀以上前の政治家たちのことを考えた。1959年にイスメット・イノニュが党首を務めた共和人民党の議会内会派副代表たちのことを思い出したのだ。ファイク・アフメト・バルトゥジュを、ニュヴィト・イェトキンを!私の長い新聞記者人生においてよく知っている人物として、彼らを、今日の共和人民党の会派副代表らと無意識に比較していたのだ!二人のトラブゾン出身者、アキフ・ハムザチェビと[故]ファイク・アフメト・バルトゥジュ、ムハッレム・インジェと[故]ニュヴィト・イェトキンを!意見はない!

ともかく、共和人民党をたぶん、言葉を包み隠さない女性たちが救うだろう!希望は、彼女たちの中に。

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( 翻訳者:佐藤悠香 )
( 記事ID:29720 )