「国家旅行促進本部」の関係者らをねぎらうための集会?に対し、各界から批判の声
2013年04月15日付 Mardomsalari 紙

【政治部:ソルーシュ・エルシャード】「国家旅行促進本部」の関係者らをねぎらうとの口実で、アーザーディー・スタジアムにて政府主催の大規模集会が開かれる予定であることに対し、各界から様々な反応が噴出している。この集会は選挙目的で開かれるものではないのかとの疑惑が出ており、多くの関心を集めているのである。この問題に対しては、宗教的権威(マルジャエ・タグリード)たちからも反発の声が出ている。

 政府は選挙の実施者として、公平無私であることが求められている中、選挙への出馬に向けた政府関係者たちの政治的行為に対し、今や多くの批判が沸き起こっている。

 ニュースサイト「ハバル・オンライン」が伝えたところによると、しばらく前のこと、モハンマド・シャリーフ・マレクザーデ文化遺産観光庁長官は、国家旅行促進本部の関係者らをねぎらうための祭典を、10万人収容のアーザーディー・スタジアムにて、国の要人らも列席する中で、ファルヴァルディーン月29日〔西暦2013年4月18日〕に催す計画があることを明らかにした。この式典では大統領も演説を行うことが発表されるや、国会議員らは口々に、この集会について「第11期大統領選挙を目前に控えた時期に行われる、政府による選挙活動」に他ならないと指摘し始めた。

 こうした中、アーヤトッラー・ナーセル・マカーレム=シーラーズィーは昨朝、アミーロル・モオメニーン学院で催された〔初代イマーム・アリーの妻で預言者ムハンマドの娘である〕ファーテメ閣下の死を悼む式典の中で、ノウルーズ期間中の旅行の円滑化に尽力した関係者たちの労をねぎらうための式典開催を政府が画策しているとの報道について、「このような集会に対して付けられた〔「ノウルーズ旅行促進本部の公僕たちを褒め称えるための10万人祭典」という〕名称は、笑い種だ」と述べ、この集会の開催者らに対し、「国民に嘘を言ってはならない。もし選挙活動がしたいのなら、国民に対して正直に、そのように言うべきである」と求めた。

 また、国家安全保障外交政策委員会の理事の一人であるモハンマド・アーセファリー議員も、この集会には《選挙の臭い》があると指摘、こうした集会を政府が開くのは違法だと強調した上で、記者クラブに対し「国会はこの種の集会の開催に反対である。もしこのような集会が開かれたなら、この集会を開くための費用がどこから出ていて、開催目的が何で、国に何をもたらすのかについて、調査を行うことになるだろう」と述べた。

 昨年のエスファンド月〔※2013年2/3月〕にも「芸術家大祭典」や「友情の樹」などと題された集会が、エスファンディヤール・ラヒーム=マシャーイー出席のもと開かれたが、こうした集会も、政府が擁立を目指している大統領選候補者〔としてマシャーイー〕を国民に紹介する目的で開かれたものではないのかとの見方が、一部から出ていた。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:29732 )