CHPクルチダルオール党首、党内の民族派・左派対立にいらだち
2013年05月05日付 Milliyet 紙


クルチダルオール共和人民党(CHP)党首は、党内における「民族派」「左派」間の論争に言及し、「あなた方もこれらについて知っているだろう。これ以上この論争の道具となるなら、あなた方をCHP議員とは思わない」と述べた。

ケマル・クルチダルオールCHP党首は、党内の「民族派」と「左派」の間で起こっている論争に触れ、「あなたたちもこれらについて知っているだろう。これ以上この論争の道具となるなら、あなたたちをCHP議員とは思わない」と述べた。党会議の会合では、地方選挙準備に関して、早めのスタートをきることが決定された。また同会議で、中央執行委員会(MYK)を辞任したギュルセレン・オナンチ議員を擁護する党会議のメンバーらは、「辞任は残念だ、とても有能な人材だった」と述べた。

党会議でクルチダルオール党首は、しばしば世論の前で論争を行い党内不和の印象を与えている「左派」と「民族派」に警告を与えた。クルチダルオール党首が、「党内の不和を知らしめているのはあなたたちだ。これ以上この罠に落ちてはならない。これ以上この論争の道具となるなら、あなたたちをCHP議員とは思わない。党内の思想の議論に争いの雰囲気が付与されることは適当ではない」と述べ、両派を批判したことが明らかにされた。

■地方選挙対策

この会議では、ギョクハン・ギュナイドゥンCHP副党首も、地方選挙に関係する議員らにブリーフィングを行った。ブリーフィングでは、最近のアンケート調査も取り上げられ、現在CHP所属の首長が治めている地方自治体のほぼすべてを再び獲得するだろうと述べられた。会議では、公正発展党(AKP)はイズミル広域市獲得のために多大な努力を費やすだろうが、(現在イズミルの首長を務める)CHPはイズミルを失わないだろうとされた一方、アンカラやイスタンブルにおいてもAKPとの間の差はわずかであり、正しい候補が選ばれればこの両広域市も獲得できるだろうとされた。

■CHPは東アナトリアに開かれる

MYK委員を辞任したギュルセレン・オナンチ議員は、党会議に出席しなかった。オナンチ議員はスケジュールが合わず、会議に参加しなかったことが説明されたが、一部の党会議メンバーは発言で、オナンチ議員の辞任を残念に思っていることを表明した。解決プロセスから距離を置くCHPは、党の態度を市民に説明するために作成に取り掛かろうとしている民主主義マニフェストを、まず地域の人々と共有するため、「自由会合」を行うことと、東および南東アナトリア地域に赴くことを決定した。ギュルセル・テキン副党首は、党本部においては委員会が立ち上げられ、一方で元閣僚のエルジャン・カラカシュ議員、フィクリ・サーラル議員らからなる最初のグループがディヤルバクルに赴くことを決定した。
会議では、CHPの解決プロセスへの見解と、CHPが発表を表明している「姿勢表明文書」と「民主主義マニフェスト」が取り上げられた。会議で発言したイズミル選出のビルギュル・アイマン・ギュレル議員は、「CHPは平和を守るべきである。このプロセスは国を悩ませることになるだろう」述べ、AKPとPKKが交渉を行なっていることは明らかであるとした。イズミルのアリ・オズギュンドゥズ議員も発言し、「誰もこのプロセスのことを知らない。ルートが明確でないこの世論に我々は乗るまい」と述べた。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:29867 )