5月15日から女性観光客はモスクの中ではこんな格好に
2013年05月05日付 Milliyet 紙


歴史的モスクを訪れる女性観光客は5月15日以降、体を隠す服((örtü-kıyafet、ヒジャブ服)を使用する。体を上から下まで覆うこの服にはスカーフが付いている。

スルタンアフメトやスレイマニエのような歴史的モスクを訪れる観光客やその他女性訪問者は、遂に統一モデルとしての「ヒジャブ」を使う。イスタンブル県宗務局、県文化観光局、イスタンブル観光ガイド協会、イスタンブル広域市が共同で進めたプロジェクトで作られたヒジャブ服は、5月15日以降、スルタンアフメト・モスクをはじめとする、観光客が特に大きな関心を寄せている場所で使用が始まる。従来モスクの入り口に置いてあったスカーフを使用していた訪問者は今後このヒジャブを使う。腕を含む、体の上から下まで覆う衣装には、スカーフ用のフードも付いている。アイボリー、白、薄紫、ターコイズブルー、黒といった色の種類があるヒジャブの費用は、イスタンブル広域市が負担した。

■モスクの規範に則って

サブリ・ユルマズイスタンブル県副ムフティーは、新しいヒジャブについて次のように述べている。

「モスクの訪問者に対してヒジャブを提供するサービスは長年ありました。ですが非常に未熟で整っておりませんでした。なぜならこうした場所は博物館のように訪問者があると同時に、実際に使われている壮麗な礼拝所だからです。訪問者の服装がモスクの規範に適していないために時々苦情がありました。例えば、 一部の訪問者はショートパンツで来ています。あるいは頭を覆っていますが十分ではありません。他の宗教の大聖堂や教会やシナゴーグのような礼拝所にも訪問の規範というのがあります。このようなあらゆることに留意しながら、トルコ旅行業協会、観光ガイド協会、県文化観光局、広域市が集まって、現代的で快適で美的なヒジャブのモデルが考案されたのです。このモデル事業は続いています。」

新しいモデルを本紙のために試してくれたドイツ人観光客のカーチャ・エカーレさんは、「ヒジャブはとても着心地が良く、快適です。動きにくくも ありません。モスクは信じられないほど美しいです。ここを見て、この雰囲気を体験するのはとても楽しいことです。ルールがあるならそれを尊重すべきでしょう」と述べた。

■臭いに「リノリウム床」対策

ユルマズ副ムフティーは夏季の訪問者数が数千人に上ると述べ、裸足で見てまわるために起こる臭いの問題について説明した。市民の頻繁な苦情を受けてユルマズ副ムフティーは専門業者に調査を依頼した。そして問題は、モスクを裸足で歩き回る結果、絨毯に染みついた臭いに原因があることを確証したと述べた。ユルマズ氏は、絨毯をリノリウムで覆うと臭いを防げると話した。

(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。)

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( 翻訳者:小川まどか )
( 記事ID:29875 )