PKK撤退―焚き木を消しペットボトルを残し・・・
2013年05月08日付 Radikal 紙


トルコのイラン・イラクとの国境沿いにあり、何年間も激しい闘争の舞台となったシェムディンリ郡にいるPKK(クルド労働者党・非合法組織)グループが、本日明朝イラクへ渡ったと報告されている。

解決プロセスの一環として、PKKの国外撤退が、(PKKが)最初の攻撃を始めさせたハッキャーリのシェムディンリ郡から始まった。トルコのイラン・イラクとの国境沿いにあり、 何年間も激しい衝突の舞台となったシェムディンリ郡にいるPKKグループが、本日の朝からイラクへ撤退している。地元の情報筋によると、最初の撤退はゲディクテペとチャルチェル、デレジク地域にあるイェシルオヴァで始まった。PKKは撤退時、燠火や、水を温めるための缶、水を運ぶために使われたタンクを残していった。

国境沿いであり、さらに険しい岩地・森林が密集する地帯であるためPKKの最も活発な活動場所となったシェムディンリでは、PKK党員の撤退が早朝に始まった。去年の7月23日にゾルゲチット地域でPKKが道を封鎖したことで始まり、約2ヶ月続いた軍事行動と激しい衝突の舞台となった場所からのPKK党員の撤退にあたり、一連の前準備が行われた。最初の移動はシェムディンリ郡の中心から約40km離れたトルコ・イラン・イラクの国境が交わっているゲディキテペで始まった。5~10人から成るPKK党員のグループは、朝からイラク領にあり、国境から約20km離れたハクルク・キャンプへ向けて出発した。

別の動きもまた朝からアクトュトュン地域で見られた。シェムディンリから80km離れたところにあるアクトュトュン村に近いチャルチェル地域で撤退を開始したグループは、イラクのバスヤン・キャンプとアヴァシン・キャンプへ向かった。このキャンプでの休憩の後、PKK党員は再度グループでチェムチョへ向かうと明らかにされた。

■大きな撤退はデレジキで

PKKが最も活発に活動していた地域のうちシェムディンリからの撤退で、最も大きな動きはイラク国境に接しているデレジキ町の山岳地帯にて見られた。険しい山岳地帯の洞窟から出てきたPKK党員はグループで国境を越えイラクにあるカニヤレシ・キャンプへと向かった。

■残していったもの

撤退によりシェムディンリの山岳地帯からPKK党員が去った後には、焚き火の灰や水を温めるのに使った缶、空のタンクが残った。デレジキ国境沿いに ある山岳地帯ハブシュテ一帯では、撤退したPKK党員が燃やした炎が午後も燠となって残っており、水を温めた多くの缶、タンクや様々な食糧パックや段ボールが注意を引いた。

■監察委員会も同地域にて任務を開始

この間、撤退がいかなる挑発も招かないよう、平和民主党(BDP)も対策を取った。プロセスを監視するため、ハッキャーリで設立された委員会のうち一つがシェムディンリで任務を開始した。
シェムディンリでBDP郡本部の関係者といくつかの市民団体の代表者などの10人で構成される委員会が撤退を監視するためシェムディンリ郊外に待機し、プロセスを追跡したと述べられた。

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( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:29904 )