エルドアン首相「シリアに米介入なら支援の用意」
2013年05月09日付 Milliyet 紙

オバマ米大統領との会談の前、NBCのインタビューに応じたエルドアン首相は、「アサド政権があきらかにそこで化学兵器を使っている。もう最終段階にさしかかっている」と述べた。エルドアン首相は飛行禁止区域[案]を支援するかという質問に対して「はい」と答えた。

タイイプ・エルドアン首相は5月16日、ホワイトハウスにおいてアメリカ合衆国のバラク・オバマ大統領と会談を行う前、アメリカNBCテレビへ注目すべき発言を行った。

アン・カリー記者の質問に答えたエルドアン首相は、シリアでアサド政権が民衆に対し化学兵器を使っているということを繰り返し述 べ、アメリカ政府に対して一層厳しい姿勢をとるよう誘った。NBCのインタビューの放送された部分で、首相は「アサド政権がそこで化学兵器を使っているのは明らかだ。(オバマ大統領の化学兵器使用に関して記した赤い線は)とうに越えられてしまった」と語った

■負傷者たちに見られる痕跡

首相は、政権が化学兵器を搭載する200発ほどのミサイルを使用したとし、この数字はさらに高い可能性があるとも述べた。シリアからトルコへ搬送された負傷者たちに化学兵器を使った痕跡がみられたとも述べた。またホワイトハウスが先週行った会見にもかかわらず、当該の化学兵器がサリンガスであることに関する証拠が未だにないとした。エルドアン首相は化学兵器が反対派によって使われたという発言に関して「これに関する信憑性はない。これらの武器 をどうすれば手に入れられるだろうか?誰がその武器を与えるだろうか?しかし、もしこのようなことがあるのなら、それには反対の立場をとる。この種の武器が誰の手にあろうとも、反対だ」と語った。

■アメリカは責任を負わなければならない

インタビューでは、シリアでアメリカの主導で飛行禁止区域を設けることにトルコは協力するかしないか、ということも問われた。NBCがインターネットサイトに掲載した訳文によれば、エルドアン首相はこの問いに対し、「当初から…“はい”と言っている」と答えたという。また首相はインタビュー で、「我々はアメリカ合衆国がもっと責任を負うこと、また一層の措置をとるよう望んでいる。(訪問の際に)この措置が何であるかというのは話し会 おう」と述べた。

エルドアン首相は、トルコが反対派へ武器援助を行っていることを否定し、だが30万人もの避難民の受け入れのために100万ドルを費やしたと述べた。また首相は圧政からの脱出者に対し、「門戸開放政策」をおこなっていると述べた。さらにインタビューにおいて、アサド大統領の妻と子供たちが逃亡したという情報があるとした。アサド大統領については「もうシリアから離れなければならない。反対派たちは最終的には政権を手にするだろう」と述べた。

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( 翻訳者:桑迫静香 )
( 記事ID:29911 )