司法権長官「イランで政治的処刑が行われているというのは真っ赤な嘘」
2013年05月04日付 Mardomsalari 紙

 司法権長官は、米国務省人権報告書に言及し、

最近、アメリカの国務省が人権報告書を発表したが、その中にイランを話題にしている箇所があり、〔イランでは〕政治的処刑が行われていると記述している。しかし、〔イランでは〕誰も政治的信念が理由で処刑などされてはおらず、これは真っ赤な嘘である。だが、武器を手にして国の治安に反する行為を働いた者はすべて、世界のどんな場所でも〔厳しい〕処罰を受けている。

と述べた。

 イラン学生通信の報道によれば、アーヤトッラー・アーモリー=ラーリージャーニー長官は「教師の日」の式典で、〔‥‥〕「世界では人権をめぐって、数多くのことが行われてきた。無論、内容の観点からではない。というのも、人権は〔世界の〕諸国民に対する圧力のテコに変えられているからだ。人権〔概念〕の不正な利用は、世界的諸問題をもたらしている」と力説した。

 同長官はさらに、

もしどこかに、何らかの権利が存在するとしたら、それは契約ではないということを、我々は受け入れなければならない〔※〕。我々はタウヒード〔=神の唯一性、唯一神のもとでの統一〕的な体制の下で生きており、我々の見解では、最高の権利は神への服従の権利である。ところが、30の章と前文からなる世界人権宣言には、居住の自由、教育を受ける権利、自由意思による婚姻等々、あらゆる権利が謳われているが、神への服従の権利は謳われていない。問いたいのは、我々の考えでは、タウヒード的な枠組みにおいては、神の権利こそ最高の権利であるということである。なぜなら、この思考枠組みの中では、このことを受け容れなければならないと、我々の理性が命ずるからである。

と説いた。

※訳注:意味不明だが、恐らく社会契約論を批判しているものと思われる。

 同長官は、西洋的な人権〔概念〕が全世界を支配しなければならないなどと、誰が言っているのかと指摘した上で、〔‥‥〕

自らの配偶者を選ぶ権利についてさえも、彼ら〔=西洋人〕は自ら、同性者も配偶者となり得るなどと〔拡大〕解釈を行った。しかし問題は、彼らがこしらえたこうした人権〔概念〕を全世界に蔓延させなければならない理由がどこにあるのか、ということだ。彼らが行っていること、そして自分たちの思考パターンを世界に広めようとしていること、それ自体がなんと人権に反することだろうか。

と続けた。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:3413001 )
( 記事ID:29926 )