イスタンブル埠頭地区、再開発計画始動
2013年05月18日付 Hurriyet 紙

ドウシュ・ホールディングスのCEOがプロジェクトの詳細を発表した。

ドウシュ・ホールディングスのヒュスニュ・アクハンCEOが発表した情報によると、サルパザル港にあるチニリ・ハン(タイル貼りの歴史的建造物)や小包郵便局、そして海上事業所のビルが改装されて5つ星のホテルになるという。港周辺は文化や芸術、飲食、ショッピング、そして商業がより合わさり、観光客だけでなくイスタンブル市民にも開かれた、歴史の折り重なった地域へと変化する。

エルドアン首相のアメリカ周遊が一方で取り沙汰される中、この2日間で最も注目された話題は旧名ガラタ港、新名サルパザル港の競売であった。以前の競売と価格が同等だったことだけでなく、この競売に勝ったドウシュ・グループの歴史的港湾で行う内容についても多くの議論が交わされた。私も先日行われた競売に自ら参加したドウシュ・ホールディングスのヒュスニュ・アクハンCEOに電話してプロジェクトに関する詳細や、価格に関する論争についての考えを尋ねた。ヒュスニュ・アクハンCEOはこの競売を2005年に行われた競売と比較することは間違いだと話した。

■歴史的構造は残る

アクハンCEOは以下のように話した。「まず3つの根本的な間違いがあります。借入期間は49年から30年に下がりました。係数も2から1.5に引き下げられました。以前の競売では、最初の10年間での支払い金はたった3600万ユーロでした。この競売の実際の価格は2億3千万ドルで、われわれは7億2百万ドル払いました。」イスタンブルで最も誉れ高いプロジェクトを実行するために今進み始めたと話すアクハンCEOは、歴史的且つ建築的構造物にぴったりなプロジェクトを行うと述べた。

■3つのビルには触れることができない

歴史的港湾に建つ3つのビルが取り決めにより手をつけることができないと話すアクハンCEOは、以下のように述べた。「これら手をつけることのできないビルがチニリ・ハンや小包郵便局、そして海上事業所です。そもそもそれぞれが完成形であるこれらのビルを犠牲にすることはできないでしょう。われわれはこれらのビルの外側を強化し、内側を改装することはできます。われわれはこれらのビルを5つ星のホテルに変身させます。」

■イスタンブル近代美術館は残る

ヒュスニュ・アクハンCEOはイスタンブル近代美術館が使用している倉庫やミーマール・スィナン博物館が、海上事業所から長期で賃借されたことに注目し、以下のように述べた。「これらはわれわれが再開発する地域内にありますが、われわれは関与しません。しかし、このプロジェクトの結果として、この地域は飲食をする場所やショッピングエリア、そして文化や芸術が内包された地域へと変化するでしょう。」

■4つ星のホテルもできる

埠頭では15.5メートルを超える建物は建築できないと話すアクハンCEOは、さらに以下のように述べた。「この埠頭では5階以上の建物は建築できないという意味です。埠頭のすぐ後ろのエリアでは6階建てまでの許可を得ています。このエリアでは今ある倉庫を取り壊して4つ星のホテルを建設する予定です。このホテルは5つ星ホテルの向かい側に位置します。5つ星ホテルと4つ星ホテルのどちらもビジネスホテルとなります。」

■ドウシュ・ブランドが並ぶ

港をイスタンブル市民も恩恵を受けることができる重要な中心地に変えることを目的としていることに注目させたヒュスニュ・アクハンCEOは、この件について以下のように話した。「とても素晴らしい広場を計画しています。この広場の周辺にはカフェやショップが軒を連ねます。さらにこのプロジェクトでは海と一体化したビストロやレストランが並びます。われわれのグループには飲食店(ズマやヌルス・エト、キチネットのような)だけではなく、小売店にも非常に重要なブランドがあります。これらのブランドが港に並ぶと推測しているでしょう。それだけではなく、われわれのグループ以外のブランドもプロジェクトでは場所を得ることになります。イスタンブルは重要なブランドやオフィス、カフェ、レストラン、そして観光客や市民がその内部に集まる重要な地域になるでしょう。」

■倉庫はオフィスになる

ヒュスニュ・アクハンCEOは地域の特性も考慮し、一部の倉庫をオフィスに帰ることも話した。建設されるすべてのビルが歴史的な構造に合うようにすることが、自身がこの計画で非常に重視していることであることも強調した。

■海岸は10メートル埋め立てられる

サルパザル港には1.2キロメートル近い埠頭があると話すアクハンCEOは、海の埋め立てにより10メートル程度の広い場所になると述べた。このエリアが遊歩可能な状態になると述べたアクハンCEOは、「最も重要なことは、ここが大きなクルーズ船の港であるということです。2艘のクルーズ船が寄港できます。クルーズ船のターミナルや免税店もこのプロジェクトには参加しています」と話した。

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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:29994 )