エルドアン首相、アルンチ副首相のギュレン訪問に言及
2013年05月19日付 Hurriyet 紙

エルドアン首相は、ホワイトハウス訪問に関する詳細を説明する一方、解決プロセスを注視していると話した。来年、憲法の国民投票を含む3つの選挙が行われる可能性があると述べたエルドアン首相は、国民投票が今年行われるわれる可能性についても言及した。また首相は、ビュレント・アルンチ副首相が訪問初日にフェトゥフッラー・ギュレン氏と会談したことを述べた。エルドアン首相に向けられた質問と回答は次のとおりである。

■オバマは決然としている。

「地域的な問題を最初から最後まで話すのは不可能である。トルコとアメリカの間の経済的な関係を評価することはできた。朝には代表団との間で、夕方には2時間半の会議で、問題を深く議論する機会を得た。」

■シリアの問題について具体的な進展はあったのか。

「最も具体的な回答は「アサドのいないシリア」である。ジュネーブ会議後、一歩が踏み出されればアサドのいないシリアのプロセスとなるだろう。
反体制勢力の強化についても全く問題はない。現在、シリアは、283のミサイルを使用している。これらは、ピンポイントミサイルであり、陸上では力を発揮しない。戦車とミサイルで力を示している。サリンと呼ばれている化学兵器を使用したことも明らかになっている。このことはすべて国際世論に訴えられており、アサドを孤立させることになるだろう。ロシアは私はシリアの弁護士ではないと言う。さらにシリアの側につくのか見定める必要がある。この訪問後、ロシアを筆頭に サウジアラビア等の地域への訪問を計画している。」

■オバマ政権は、1か月前に比べると違う場所にいるとあなたは考えていますか。

「より決然としているように見える。しかし、軍事的措置については彼らも考えていないようだ。ジュネーブのプロセスで私たちが期待していた結果を得ることができれば、その時は全く異なる決断を下す可能性がある。」

■軍事作戦の可能性はあるのか。

「プロセスの中で新聞あるいはテレビといったマスコミもバッシャール(アサド)に反対してこなかった。さらには、行動を共にするものもあらわれている。この国の首相を「殺人者」とみなす第一野党の指導者に対してメディアはより報道を行うべきだった。私たちがいなかったら、どうなっていたか。この(レイハンルでの)殺戮はなかっただろうか。新聞やテレビといったマスコミは、野党の考え方を強く批判すべきだった。シリアでは反体制派が国家主権のために闘っている。私たちは、後方支援をできる限り行う。物資の供給も続ける予定である。さらに門戸開放政策は続ける予定である。30万人の人々が現在トルコに避難している。私たちは反体制派を支持しており、支持し続ける。民主主義が勝利するだろう。しかし、過激派は認めない。シリア国民が何らかの代償を払うことも望んでいない。誰がどのようなゲームをしていのか、あなた方も知っているでしょう。しかし、国民主権がいずれ宣言されるだろう。

■シリアへの干渉において、国連軍は私たちを支援するのか。

「トルコには900キロにわたる国境がある。アシ川ではダム建設を行った。これは2か国にとっても有利な点である。基礎は築いた。アレッポで1時間半の二者会談を行った。しかしいい回答は得られなかった。状態はイラクの時とはずいぶん異なる。(トルコ人とシリア人の間には)親戚の結びつきが多く、歴史的なつながりもある。第二回ジュネーブ会議で成果が得られることを望んでいる。」


(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。)

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:30021 )