シューラー議会が今日、司法制度に対する立場を決定
2013年05月25日付 al-Hayat 紙

■エジプト:シューラー議会、今日司法制度案に対する立場を決定。

2013年5月25日 『アル=ハヤート』

【本紙、カイロ】

一時的に立法府を担っているエジプトのシューラー議会は、司法制度をめぐり提案されている改正案の議論に対する立場を今日決定する予定だ。それは、裁判官と政府の間に重大な危機をもたらした。司法制度の改正案は、定年退職の年齢引き下げを通して、3,000人以上の裁判官らを対象としている。

「ムスリム同胞団」グループの政治部門である自由公正党、およびイスラーム主義系のワサト党の代表者らは、この改正案の議論を主張した。一方で、サラフィー派のアン=ヌール党、ワフド党、および改革開発党の代表者や野党議員らはそれに反対している。

野党勢力は、このタイミングで改正案を議論することは全く不適切だとみている。特に法案決定を急ぐ理由もなければ、シューラー議会の議員に対して法案の提出の権利を付与する条文は明確に憲法に記載されてもいないからだという。法案の提出は下院の議員に付与された権限であるが、司法制度の改正の議論を支持する者らは、自身が完全に立法権を所有していると考えている。憲法では、新たな下院選挙が実施されるまで立法権はシューラー議会に移行すると規定されていることを鑑みてのことだ。

シューラー議会議長のアフマド=ファフミー氏は、議会の反対派に対して、今日の会議中に司法制度の改正案を提示しないかどうかは「撤回または延期を要求するために、法案の提出者らと行う対話次第だ」と伝えた。同氏は、この対話には干渉しない、事は改正案を提出している野党勢力にかかっている、と述べた。

(後略)


(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。)

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( 翻訳者:渡真利菜々 )
( 記事ID:30089 )