エルドアン首相、トルコ初のテーマパーク開幕でスピーチ
2013年05月26日付 Hurriyet 紙


レジェプ・タイイプ・エルドアン首相はイスタンブルに建設されたヴィアランド・アミューズメントショッピングセンターの開幕式で演説を行った。

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、「神のためにお互いを愛しましょう。私たち、トルコ人、クルド人、ラズ人、チェルケス人、アバザ人を…。なぜなら私たちは、創造物を創造主のために愛する文明の一員だからです。私たちは宗教上の民族主義者になるべきではない。ムスリム、キリスト教徒、ユダ ヤ教徒、スンニ派、アレヴィー派…というような差別はあってはならない」と述べた。エルドアン首相は、ヴィアランド・テーマパークアミューズメントセンターの開幕式で行った演説で、ヴィアランドがイスンタンブルに、トルコに、そして国民に幸運をもたらすように祈願した。

プロジェクトが官民の協力で実現したと述べたエルドアン首相は、「これは、私たちにとって格別な誇りです。というのは全て次のことを目標にしていたからです。観光資源を増やし、充実させれば、イスタンブルにも国にもたいへん価値のある投資を得られるからです。今私たちは、これに向かっていく幸せを噛みしめている のです」と話した。

■「二つの勇敢な企業」

エルドアン首相は、ヴィアランドが建設された土地が以前、採石場であったと述べ、次のように説明した。

「周辺の住民は知っています。金角湾は、ご存知でしょうが臭いのため往来できませんでした。金角湾にはもう、海の生き物はありませんでした、魚はいなかったのです。もちろん多くの専門家と会って相談し、話しました。当時私はイスタンブル広域市市長でした。彼らは我々に、『ここを埋め立てる以外の方法はありません』と言ったんです。そこで我々は、『金角湾の元の姿は陸ではなかった。金角湾は、金の角だった。この金の角を、我々の手でブリキの塊に変えることはできない。だから金角湾をもう一度、金の角としてイスタンブルと国に取り戻します。このための一歩を踏み出さねばならないのです』と言いました。すると、 『不可能です。もしここを浄化してここにある汚泥を除去しようものなら、ベイオール、ファティフ両岸側ともに地滑りをおこすでしょう』と言われました。」

「これは一大プロジェクトであり、国際社会に諮ることになると言いました。国際的な団体ともこれについて協議しました。その団体から、ここに専門家を連れてきました。トルコ側からも幸いなことに、一つ、二つの勇敢な企業がこの仕事に心血を注ぎ、熱意を示してくれました。私はここで、元々の受注業者であった企業の名前を発表します。今日社長を見ても認識できませんが。ギュレルマク社…感謝しています。お疲れ様でした。」

■「不備は短期間で完了する」

エルドアン首相は、企業側が広大な土地が提示されれば金角湾から汚泥を輸送すると述べたとし、65万平方メートルの土地に金角湾から液体粘土状の汚泥が、「石油パイプライン」のような一本の管を通じて運ばれたと述べた。同首相は、「まさにその65万平方メートルの土地の60万平方メートルが、このプロジェクトの基盤を構成しているのです。この場所をつくり目標を遂げました。ですが後に『テーマパークになればはるかに良くなる』と言って、バイラクタルグループとギュルソイグループが手を組んだのです。『自治体とこういう協力関係をつくりましょう。ぜひ、 ここをイスタンブルとトルコのために活用しましょう』と両社は言いました。プロジェクトの費用はおよそ6.5億ドルです。つまり昔の単位に換算すると約1150兆リラです。まだ少しの不備があります。この不備を願わくば短期間で、受注業者が完了してくれるといいのですが」と話した。

ヴィアランドが地域を大きく変えることになる、と強調したエルドアン首相は、地域では都市改造も始まっており、少し前に解体作業が行われたと述べた。首相は演説を次のように続けた。

■「10年前に誰が信じただろうか?」

「この解体には、対立も騒動もありませんでした。それどころか、この地域に住んでいる市民は、喜んで我々のために解体の下準備をしてくれました。我々は一 歩を踏み出しました。トルコの様々な場所で措置を講じ、そこでもこうした解体作業を行いました。当時およそ35000棟のビルの解体を行ったのです。なぜか?より美しい都市に…。なぜ?騒動が生じない。というのも国民は我々の政権を信頼しています。国民は知っています、我々の政権は、公正発展党政権は約束したことを実行するからです。なぜなら今日まで我々は、騙してもいないし騙されてもいないからです。」

「10年前にヴィアランドのような投資がここで行われると、ガズィオスマンパシャやエユプスルタンやこの辺で話されていたら一体誰がこれに『はい』と言っ たでしょうか?ところが起こったのです。つまりもし、決然としていれば、信じていれば、愛があれば、熱望すれば、この国の子供たちや人々を愛していれば、できるのです。なぜならこの仕事の全ては情熱や愛だからです。まさにこの愛こそが私たちを夢中にさせ、この道に引き込んだのです。着手するとき、そう言っていませんでしたか?『細く長い道の最中にいる、進み続ける、昼も夜も』と言ったものです。なぜなら世界を美しくすること、暮らしている場所を整備することは私たちの一番大切な使命だからです。私たちは『美しいものを見ている人は美しく考える』という文明の代表なのです。公正発展党の自治体運営の理解はこうです。」

「我々は悲惨な現場に納得できません。荒廃し、老朽化した廃墟のような場所は私たちにふさわしくありません。ですからこれらを速やかに一新するのです。 ちゃんと注目していますか?[ご理解かどうか]わかりませんが、基準はすでに我々が設定しています。レベルは我々が調整しているのです。水準は我々に委ねられているのです。 今日イスタンブルでは、基準以上、世界的な基準さえも超えた、イスタンブルの精神、本質、真価にふさわしい事業を手にしているのです。」

この事業が、イスタンブル、トルコ、子供たちにとってすばらしいものであるよう願うとし、「子ども時代を過ごせなかった人たちはここでひと味違う子供時代を体験できます。そこで事業主に呼びかけたいと思います。『時折、ギュルソイとバイラクタルグループはとに かく無料で一部開放すべきです、そういう日があってしかるべきです』と。というのも私たちの相互連帯精神ではこうだから、そうあるべきなのです」と話した。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:小川まどか )
( 記事ID:30098 )