エジプト:サトウキビ農家と肥料
2013年05月26日付 Al-Ahram 紙

■エジプト:ケナー県での肥料不足、サトウキビ農家は収穫の断念を警告


2013年5月26日『アル=アハラーム』

【ケナー県:ウサーマ・アル=ハワーリー】

マフィアが闇市、そして開発銀行と農業省の肥料供給の先延ばしを利用している中で、サトウキビ農家は自らの農業を救うことが全くできない状態に留まっている。そして、上エジプト(エジプト南部)での第一戦略作物(サトウキビ)が見舞われるかもしれない次期の収穫の断念を警告している。

ケナー県の農業組合長であるアフマド・ムハンマド・アブールワファー技師は本紙に対して「上エジプトのサトウキビ農家に起こっていることは陰謀だ。というのも、農家は耕作費用を充当する1トン当たりの適正価格を得ていない一方で、新しい季節用の肥料は彼らのもとに届いていない。サトウキビに肥料を与える時期から3カ月も経っているにもかかわらずだ。これは、農業の規定に違反するものだ」と述べ「尿素一袋の値段は、闇市では200ポンドを超え、農業開発銀行と農業局による尿素肥料提供の先延ばしは3か月前から続いている。そのことは、私たちが尿素の半分の量を得た後、農家に割り当てられたのは四分の一だった後のことだ。今年のサトウキビの収穫が脅威にさらされてしまった。ケナー県は、サトウキビでエジプトの全砂糖生産のうち70%を生産している」と強調した。

同氏は、サトウキビの収穫物をめぐる半ば確かな惨事の裏にいる全責任者に対して、通告を渡すと述べた。また同氏が明らかにしたところによれば、農家が非常に危険な問題にさらされている。それは、苗が農家に対して十分な収穫を与えるものであるにもかかわらず、農業開発銀行と農業局が苗用の肥料の提供を拒否したことだという。これを受けて、苗の農家に対して肥料を提供しないという指示が出された。


(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。)

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( 翻訳者:西舘康平 )
( 記事ID:30131 )