大量の長距離ミサイル発射台が革命防衛隊に納品
2013年05月27日付 Jam-e Jam 紙
同日付イラン・デイリー紙1面から転載
同日付イラン・デイリー紙1面から転載

 イスラーム革命防衛隊宇宙航空部隊への長距離地対地ミサイル発射台の納品セレモニーが、昨日開催された。

 イラン国営放送報道センターが伝えたところによると、アフマド・ヴァヒーディー司令官はこの式典が行われている傍らで、記者団の前で次のように述べた。

ミサイル発射台が大量に納品されたことは、この戦略的システムの設計・製造におけるイラン・イスラーム共和国の能力と自給自足態勢を表すだけでなく、イラン・イスラーム共和国の軍のミサイル火力の高さをも示すものである。我が軍は脅威に直面した状況下においても、大量のミサイルによって、敵意に満ちた敵を同時に打ち破ることができるだろう。

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 ヴァヒーディー国防相は、ミサイル力は我が国の国防力のほんの一部に過ぎないと指摘した上で、「これらの能力は全て、平和を守り、有効な抑止力を実現することを目的に利用されるものだ」と明言した。

 同司令官はさらに、「サッダームとその支援者らがイスラーム的イランに対して押し付けた戦争〔=イラン・イラク戦争〕は、もしわれわれが国防への備えと能力をもたなければ、敵は自らの邪悪なる企てを実行に移すということ、しかしもし国防への備えと能力を有していれば、イラン国民の敵によるいかなる敵対的行動も無力化されるであろうということを、われわれに教えてくれたのである」と付け加えた。

 国防相はまた、「国防省は今や、自信と努力、自給自足の精神によって、宇宙工学、陸海空、電子工学、および光学の各領域における各種の武器や軍事システムを100%自前で設計・生産しているのである」と強調、さらに次のように付け加えた。

これらの能力や最新兵器の数々は、軍のオペレーション部隊が有している信仰力や勇気、〔精神的〕準備とともに、〔国防に対する〕極めて良質かつ高度な備えを〔イランに〕もたらしている。今やイスラーム共和国の軍の戦闘に対する備えは、強要された戦争〔=イラン・イラク戦争〕の開戦時とは天と地ほどの差があるということを、われわれは断言することができる。

世界のいかなる大国もイスラーム的イランと対抗する力はない

 革命防衛隊宇宙航空部隊の総司令官は式典が開かれている傍らで、「今やわれわれは軍事的抑止力の面で最高の状態にある」と指摘した上で、「世界のいかなる大国も、イスラーム的イランに対抗し、それに危害を加えるだけの力などもってはいない」と述べた。

 イラン国営通信によると、アミールアリー・ハージーザーデ司令官はイスラーム革命への敵のありうべき脅威に対し、軍が備えを強化する必要があると強調した。

 同司令官は続けて、「覇権体制によって弱小国の権利が踏みにじられる様をわれわれは常に目にしてきた」と指摘した上で、「聖なる防衛〔=イラン・イラク戦争〕の時代の貴重な経験を活用することで、われわれは各種のミサイルやそれに関連する二次的装備の生産において数々の成功を収めてきた」と付け加えた。

 ハージーザーデ司令官はさらに、「ミサイルやその発射台の大量納品は、われわれにとってすでにいつものこととなっている」と強調した。

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(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。)

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( 翻訳者:8409042 )
( 記事ID:30201 )