エジプト:カンディール首相が電力系統管理センターを夜間に抜き打ち訪問
2013年06月08日付 Al-Ahram 紙


■カンディール首相が電力系統管理センターを夜間に抜き打ち訪問
■危機脱却のため重要施設の停電回避と代替燃料の調達への対処

2013年6月8日『アル=アハラーム』

【アッ=サイイド・ヒジャーズィー、サハル・ザハラーン】

おとといの真夜中にカンディール首相が国営共和国電力系統管理センターを緊急訪問し、査察を行った。査察の目的は電力系統の状況とその運営・稼働方法を確認するためである。

電力供給負担軽減から来る停電の影響に起因する国民の苦しみを和らげるためにこの訪問は行なわれ、そこで首相は配電ラインと稼働メカニズムや整備に関する説明を聞いた。

首相は停電の期間を短くし、停電期間を各地域で均等になるよう配分し、そして停電に国民が対応できるよう事前に告知する必要性を明らかにした。また停電の前に時間の余裕を持って国民に告知するために、適切な方策をとるための調査を行うよう求めた。

また首相は、特に浄水場、医療機関、鉄道、メトロなど、生活に直結する施設での停電を回避するよう要請した。

首相は、発電所稼働のためのエネルギーの85%は天然ガスに依存している点を指摘しながら、われわれは天然ガスの不足に苦しんでいることに言及した。また太陽光やディーゼルなど、発電所稼働のための代替エネルギーを確保することで、この危機から脱する努力をしていることを付け加えた。さらに、電力生産と消費との間のギャップを埋めるために、一部の水力発電所建設のために、内閣は2,000万ユーロを拠出したことにも触れた。

さらに首相はこの困難な期間を何事もなく過ごすため、人々が電力使用の調整に協力するようにとの希望を表明した。

また彼は、国民に日没から3時間ほど続くピーク時の電力使用を合理化するよう求めた。この要請はこの危機から脱却し、電力系統網を保守するためである。

一方でアフマド・イマーム電力エネルギー相は、第7次5カ年計画(2012年-2017年)において900億エジプト・ポンドに上る投資を行い、新たな発電能力を増強することを明らかにした。

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:今井花南 )
( 記事ID:30308 )