Fikret Bilaコラム:対話での解決を
2013年06月14日付 Milliyet 紙

ゲズィ公園での騒動が今のような段階に至ったからには、次に問題とされるのは、公園に介入が行われるのかどうかということだ・・・
レジェップ・タイイプ・エルドアン首相があるグループと一昨日行った話し合いでは、市の条例によって開発プロジェクトが住民投票にかけられるといった案が提示された。
ゲズィ公園での抗議者たちがこの提案を受け入れた様子はなく、抵抗運動を続けている。ゲズィ公園で高まる要求は、公園を緑の広場として残すことである・・・
エルドアン首相は昨日のスピーチで、国民投票にまで進展する可能性を、また一方で法的なプロセスをも期待すること、しかし公園は明け渡されるべきであると強調した。

■24時間問題

議論が続けられる一方、エルドアン首相と会談したヒュルヤ・アヴシャル氏は記者たちに会見を行い、公園が24時間以内に明け渡されなければ介入が行われるという印象をうけたと述べた。直後NTVでアフメト・アルパト氏の「ヤクン・プラン」という番組に出演したイスタンブル知事のヒュセイン・アヴニ・ムトゥル氏は、アヴシャル氏が彼自身の考えを伝えた可能性があること、そしてゲズィ公園へ24時間以内に介入を行う計画がないこと、またこの方向(介入)での指示を受け取っていないことを明らかにした。
ムトゥル知事は介入の計画がないことを述べると同時に、これが今後一切の介入がないという意味にはならないとのべた。この知事の会見は近々介入が計画されていないことを明らかにするとともに、今後アヴシャル氏の考えが現実のものにならないわけではないことを示唆した。

■各グループを区別

ゲズィ公園での騒動の間、内務省大臣ムアムメル・ギュレルとイスタンブル知事ヒュセイン・アヴニ・ムトゥル氏が行った会見は、ゲズィ公園の中にいてエコロジスト的な感情で動いている若者たちと、この事件を口実としてこの場に現れた様々な組織をそれぞれ区別する必要があるということに関するものであった。

警察よるタクスィムへの介入の際にも、この見方はあらゆる場所で言及された。介入の後にも弱小グループはタクスィムから遠ざけられたこと、しかし、ゲズィ公園にいる若者たちに手は触れられなかったとの発表がなされた。区別が行われていたなら、ゲズィ公園に居座り続ける若者たちが、暴力を行使する組織となんら関係がないことも理解されたはずだ。エルドアン首相は、いくつかの委員会たちやアーティストたちと会談し、またこれを継続している。こうした見方のもと、追求されうる確かな手段の一つは、この若者たちと直接対話をすることがあげられるかもしれない。エルドアン首相、内務大臣ギュレル氏、イスタンブルのムトゥル知事、もしくは市長のカーディル・トプバシュ氏がこれを実行しうる。


■KONDAのアンケート

事件が続く一方、調査会社KONDA社のベキル・アウルドゥル社長はゲズィ公園で運動を続ける者たちへ実施されたアンケートの結果を公表した。ゲズィ公園運動に参加した4411人へ実施されたアンケートの結果によると、抗議者たちの93%が、デモへある政党、グループ、団体を代表して参加したのではないことが明らかとなっている。ゲズィ公園へは、純粋に市民としてやってきたことが明らかとなっている。
この結果は、ゲズィ公園の若者たちは、圧倒的多数が個人として参加したことを示している。デモを行った若者たちを代表する特定の政党、市民団体、もしくはあるグループがないことから、直接彼らと対話を構築することは、問題を理解すること、また解決策を模索するという点で効果的であろう。

■前向きな兆し

このコラムの筆を執ってから、昨晩の遅くに2つの進展があった。エルドアン首相がゲズィ公園での運動を積極的に支援したあるグループのアーティストとタクスィム連帯プラットフォームの代表8人と首相官邸で話し合いを行った。同じころ、イスタンブル知事ヒュセイン・アヴニ・ムトゥル氏もゲズィ公園の若者たちとともにドルマバフチェに集まった。
ゲズィ公園の抗議者の代表者たちと彼らの間で行われた2つの話し合いは、私がこのコラムを書いている今も続けられているようだ。この会話し合いが、ゲズィ公園への介入が実行されずに、問題の対話による解決の道をもたらすことを願っている。

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( 翻訳者:桑迫静香 )
( 記事ID:30414 )