エジプト:大学職員の抵抗と石油会社労働者のストライキ
2013年06月17日付 Al-Ahram 紙
http://www.ahram.org.eg/News/853/27/215911/مصر/العاملون-بالجامعات-يواصلون-الاحتجاجاتوقف-العمل-بمي.as
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■大学職員の抗議活動は続く
■大臣の娘の抜てき問題でSUMEDの港湾作業が停止

2013年6月17日『アル=アハラーム』

昨日、スエズ県アイン・スフナの「スエズ地中海石油パイプライン会社(SUMED)」の雇用労働者250人は同社通用門を封鎖して多くの場所で抗議の座り込みデモを続け,一方同社専用の石油積み下ろし埠頭(ふとう)での作業も止まった。アイン・スフナの労働者200人がストライキに加わったことで、イラクからの重油をSUMEDの貯蔵タンクに移し換える作業は停止に追い込まれた。

労働者側のスポークスマンは次のように述べた。「われわれはSUMEDの経営陣の退陣を要求する。なぜなら、経営重役会議の会頭が親族三人を、同社の資格審査規定を無視して圧力を加えて特別に重役に任命したからである。さらに、会頭が石油相の娘を抜てきするという異例の決定を発表したことも、労働者たちの怒りを買った」

一方財務省の前では、エジプト大学職員組合が抗議デモを組織した。このデモは財務省に対して、組合のベースアップ要求実現の取り組みの遅延と、労働者基金の補助を得て職員給料を10%アップし加給金の支払を少なくとも3カ月間は保証するとの省令をなかなか実施しないことに抗議するために行われた。

デモ隊は数多くのプラカードを掲げており、その中の一枚には、財務相と高等教育相の似顔の下に「自分たちはおのずと蓄えを得ているのに、われわれに対しては鎮静剤やベースアップ遅延というのは御免だ!」とあった。財務省は正門を閉鎖して守りを固め、デモ隊が主要通用門から突入しようとするのを阻止した後に、同省前ではデモ隊と警察治安部隊との衝突が何度もくり広げられた。

またアイン・スフナ発電所では、入り口前に座り込んで発電所を閉鎖している各種部門の労働者たちのストライキが2日目に入った。電力・エネルギー省次官は、発電所操業停止にともなう憂慮すべき事態について述べ、また座り込みによる入り口閉鎖で同発電所の外国人専門家たちが入構できず、来月7月中に発電所操業を再開するのはむずかしいことを明らかにした。


(本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。)

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( 翻訳者:今井花南 )
( 記事ID:30468 )