UEFA、ベシクタシュ・フェネルバフチェに出場禁止処分―八百長問題
2013年06月25日付 Zaman 紙

八百長問題に関して、ベシクタシュとフェネルバフチェはUEFA(欧州サッカー連盟)規律委員会に召喚され、聴聞会で釈明した上で、ベシ クタシュに1年の出場禁止処分が科せられた。またフェネルバフチェはというと2+1年の大会出場禁止処分が下された。UEFA規律委員会はアズィズ・ユルドゥルム会長を含めたフェネルバフチェ執行部の追加報告書提出を要請した。

トルコサッカー連盟、フェネルバフチェ、ベシクタシュをはじめとして、全スポーツ関係者が固唾を呑んで見守っていたUEFAの決定が明らかとなった。UEFAはベシクタシュに欧州リーグ1年の出場禁止処分、そしてタイフル・ハブトチュ監督については不問と発表した。さらにUEFAは、規律監査員にタイフル・ハヴトチュ監督とセルダル・アダル元監督についての追加報告書提出を要請した。フェネルバフチェには2+1年の出場禁止が下された。またアズィズ・ユルドゥルム会長を含めたフェネルバフチェ執行部メンバーについてもUEFAは追加報告書提出を求めた。

UEFAはルーマニア代表のFCステアウア・ブカレストには処分を科さず、5年間UEFAの監視下に置くこと明らかにされた。

■+1年はどういう意味

UEFAはフェネルバフチェに科した2+1年の出場禁止処分の+1年について説明した。フェネルバフチェは2年間ヨーロッパでの大会出場を禁止され、さらにこの先5年間で再度八百長問題が起きた際は禁止期間が1年延長される。

フェネルバフチェは、UEFAによる処分を受けて、この件を仲裁委員会に持ち込むつもりである。UEFA仲裁委員会が(フェネルバフチェの)訴えを検討した 後、遅くても7月15日まで決定が下されると予想される。フェネルバフチェは国際スポーツ仲裁裁判所にも上訴する権利がある。

■(監査官の)要求した処罰はなんだったのか?

UEFA規律監査官のミゲル・パラシオス氏は、フェネルバフチェは2シーズンのヨーロッパでの大会出場権のはく奪、アズィズ・ユルドゥルム会長、シキップ・モストゥルオール氏、イルハン・エクシオール氏、アリ・ユルドゥルム氏、ジェミル・トゥラン氏の解任を要求していた。

■弁護は無意味に終わった

UEFA規律委員会の聴聞会でベシクタシュは外国人弁護士を雇ったが、ニヨンから凶報が届いた。

フェネルバフチェに比べ事件の規模は小さいベシクタシュに処罰が下されたことを受けて、UEFA規律委員会でベシクタシュの弁護を担当したスイス人とスペ イン人の弁護士は、トルコでの7月3日八百長捜査(2011年)の検証とその件がUEFA規律委員会に持ち込まれたことが処分に影響している可能性があると述べた。

トルコサッカー協会(TFF)により執行部と職員は誰一人処分を受けていないこと、またセルダル・アダル氏とタイフル・ハヴトチュ氏の審議が引き続き行われているのに反して処分が下されたため、ベシクタシュにとっては予期せぬ事態であり、非常に大きな失望をもたらした。

■フェネルバフチェ、UEFA規律委員会による処罰を世論啓発プラットホーム(KAP)に発表

フェネルバフチェクラブはKAPにUEFA規律委員会から下された処罰に関して発表を行った。発表は以下の通りである:

UEFA管理規律委員会が本日我々に下した決定は、我がクラブは、出場権を獲得するはずであった3シーズンの出場禁止を言い渡された。しかし3シーズン目の出場禁止は5年間の執行猶予用に設けていることが明らかになった。我々はUEFA仲裁委員会へ必要な抗議措置をとる予定だ。

アズィズ・ユルドゥルム会長や今シーズンのクラブ執行部のメフメト・シェキップ・モストゥルオール氏、イルハン・ユクセル・エクシオール氏、アラエッディン・ユルドゥルム氏、ジェムリ・トゥルハン氏については、規律監査官が追加報告書を提出することが決定された。

■ベシクタシュ、仲裁委員会へ

ベシクタシュは、UEFA仲裁委員会によって欧州リーグ1年の出場禁止が下され、(決定後の)3日間のうちに仲裁委員会へ抗議する。ベシクタシュは仲裁委員会の判決によってその後国際スポーツ仲裁裁判所(CAS)に持ち込むという。ベシクタシュは明日仲裁委員会に申し立てすることがわかっている。

ベシクタシュ執行部は、UEFAがタイフル・ハヴトチュ氏とセルダル・アダル氏の決定を先送りにしていること、彼らについての追加報告提出を求めていること、またベシクタシュが1年の出場禁止処分が科せられたことについて抗議している。執行部は明日の抗議[申請]の際にこの点につき強く申し立てをし、処分の棄却を要請するという。さらにクラブの弁護士が今晩用意する包括的な報告書を明日仲裁委員会に提出する予定だ。

■ベシクタシュ、UEFAヨーロッパリーグ出場禁止と発表

ベシクタシュは2013-14年シーズンのUEFAヨーロッパリーグに出場できないことを明らかにした。KAPへ寄せた発表は以下の通り。

「UEFA規律委員会が2013年6月25日に行った決定によると、ベシクタシュプロサッカーチームは2013-14年シーズンのUEFAヨーロッパリー グを出場禁止となった。UEFA規則54条に基づくと、処分への抗議の道は閉ざされていない。我々はUEFA規律委員会の決定に対して(決定後)3日間は 抗議する権利を持っており、その権利を行使するつもりだ。」

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( 翻訳者:小幡あい )
( 記事ID:30564 )