元内務次官「ジャリーリーに投じられた400万票すべてが右派急進派の票というわけではない」(下)
2013年06月23日付 Mardomsalari 紙

 改革派に属する政治活動家のモバッレグ氏は、ジャリーリー氏が獲得した、一見「イデオロギー票」と思われる400万票について、次のような分析を提示している。

この数字に正確かつ科学的に依拠することはできないように思える。ジャリーリー氏は特別なグループに属する候補者だったのであり、こうした政治グループの社会的ウェートの平均値が、この程度〔=400万票〕だったと要約することができるだろう。

〔とはいえ、〕右派急進派が400万票を有しているというのは正しくない。急進派は、たとえ強い〔政治〕力を有しているとはいえ、〔その支持者の数は〕基本的にもっと限定されている。〔ジャリーリーに票を投じた〕400万人全員が、極右主義者であるというわけではないのである。

この派閥に属する人々の活動の裾野は、最大で400万票を囲い込むことを可能にしているが、しかしサイード・ジャリーリーの主な支持者たちの宣伝活動の影響下で彼に票を投じた人のすべてが、右派急進派にとって安定した、常なる支持者とは言えない。

 モバッレグ氏は、核交渉が進展しない状況が選挙でのジャリーリーの命運にどれほど影響を与えたかとの質問に答えるなかで、次のように述べた。

核交渉には二つの側面がある。第一の側面は、国益や体制の利益に関わる。すなわち、われわれは相手側〔=欧米諸国〕の不当で過大な要求に対して、国益を損なうような形で妥協してはならない。交渉の第二の側面は、〔核問題を〕いかにマネジメントし、対応し、知恵を絞り、〔国際社会との〕緊張緩和を目指すのかという問題に帰着する。過去8年間、この第二の側面が損なわれ、失政が続いた。われわれが批判しているのはこのことに対してである。

今回の選挙での国民の票が意味しているのは、国民は自らの原理原則を守りながら、国の現状を打開したいと考えている、ということである。外交政策における合理性と知性が、国の進歩と原理原則を守るのであり、国の経済状況をも相対的に改善するのである。




本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:8410128 )
( 記事ID:30652 )