「物議」と「過激」という政治手法の終焉(後篇):人々からメッセージは「穏健のススメ」
2013年06月20日付 Mardomsalari 紙
選挙のkarikatur(風刺漫画)  jame jam onlineより
選挙のkarikatur(風刺漫画)  jame jam onlineより

【同紙一面コラム:(前篇を読む)現政権のフィナーレは、選挙戦の場 で存在感を示すことがなかった。のみならず、アフマディネジャードの昨日の友[支持者]と今日の批判者らの言葉は、第9・10期政権の評価において、より「騒々しい」[※1]日々を目のあたりにしてのものに違いないことを示している。

訳注1:この言葉は、たとえばこのような出来事(記事の訳注参照)を形容して用いられる。

例えば、かつてはアフマディネジャードを最前列で支持していたアリーレザー・パナーヒヤーンも、今では、臆面もなく、ロウハーニー勝利の理由をアフマディネジャードの問題だらけの政治のせいだと言い放つ。そして、「物価高とアフマディネジャードの≪素行の悪さ≫ が、ロウハーニー勝利の理由である」と述べて、「票を得られなかったのは、[現」政権の政治だったのだ」と発言しているのだ。

無論、現在アフマディネジャードをこのように批判しながら、かつて、パナーヒヤーンは「もし、アフマディネジャードのような人物が亡きイマーム[ホメイニー師]のご存命時代にいたならば、かの方は決して毒など飲まされなかったに違いありません[※2]」と述べていた日々もあったのだ。

※訳注2:イラン=イラク戦争の際、ホメイニ師が国連からの停戦決議を受託した際「毒を飲むよりつらい」と表現したことによる。

いずれにせよ、ともかくアフマディネジャードの昨日の友らの無条件での[大統領]賞賛や、彼らの諸手を挙げての支持が[制裁による]経済の混乱状況に及ぼした影響はさておいても、現政権の支持者たちこそが、今回の選挙の真の敗北者であったと言える。

現政権支持者たちは知るべきである。バランス と「穏健」への志向が人々の共通の望みに変わってしまうようなやり方で、彼らは政治を行い、また[国家]運営において極端な[方針や施政]が見られたのである。恐らく、アフマディネジャードの支持者ら は、国内の後発地域の村々でさえ、穏健派の声[主張]が人々に歓迎されるとは想像もできなかっただろう。政府支持者らは、この機に自らの過激な言動やふるまいを改めて見直した方がよいだろう。なぜなら、今回の選挙での人々からの最も重要なメッセージは、穏健主義のススメだったのだから。

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( 翻訳者:8409036 )
( 記事ID:30688 )