トラブゾン・アヤソフィアで52年ぶりの礼拝
2013年07月05日付 Yeni Safak紙


トラブゾンで、モスクに改修され、先週礼拝に開放されたアヤソフィア博物館は、今日の金曜礼拝とともに公式の開所式が行われた。

開所式に参加したアドナン・エルテム・ワクフ総局長は、「この土地の住民はムスリムです。住民の大多数がムスリムならば、礼拝所はモスクになるべきです。 この土地の大多数が、たとえば、キリスト教徒やユダヤ教徒であったならば、彼らはこの建物を博物館のままにしておいたでしょうか」と語った。

アヤソフィア教会は、メフメト2世が1461年にトラブゾンを征服したのち、モスクに改修された。[共和国期に]修復作業の後の1961年に、博物館として開館した。建物がメフメト2世のワクフ(寄進財)に属しているとして、数年前にワクフ総局が起こした訴訟は、2012年に判決が下され、アヤソフィア博物館は ワクフ総局のもとに戻った。

この一連の過程で、アヤソフィア・モスクとして登録がなされた建物は、先月行われた修復作業の後、礼拝にふさわしい状態になった。フレスコ画が吊り天井や、特殊なカーテンにより隠され、先月28日の3回目の礼拝から、礼拝所として開放された。

■公式の開所式に多くの参加者

アヤソフィア・モスクで、本日の金曜礼拝とともに公式の開所式が行われた。ワクフ総局のアドナン・エルテム氏、マズハル・ユルドゥルムハン地域局長、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相の義理の父で記者で作家のサドゥク・アルバイラク氏をはじめ、およそ600人が、アヤソフィアの中や裏庭に広げられた絨毯を埋めた。アヤソフィアの鐘塔に付けられたスピーカーからも、今日初めての金曜礼拝の呼びかけ、エザーンが流された。アヤソフィアで52年ぶりに行われた礼拝の前 に、トラブゾンのムフティー、ヴェイセル・チャク師により金曜礼拝の説教が行われた。

この際、セマ・コタマンという名の女性が説教の最中に、礼拝者が入った扉に来て、師に質問したいと申し出た。説教が終わるのを待つ女性に礼拝者らが反発し始めると、私服警官が間に入った。説教が終わると、扉から室内へ「ヴェイセル師、質問してもいいですか?」と2回叫んだものの、返答が得られないと女性は立ち去った。この間、外で礼拝を行うために座っていた礼拝者の数人も、この女性に対し反発した。

■最初に礼拝を行った人々にロクムとチョコレート

金曜礼拝の後、ワクフ総局の関係者から、アヤソフィアを出る礼拝者たちに、箱入りのロクムとチョコレートが配られた。アヤソフィアを観光のために訪れた観光客は、礼拝者を見学し、写真を撮った。

■総局長から同胞へ批判

エルテム・ワクフ総局長は、礼拝の前に報道関係者らに対し行った会見で、50年という時を超えて、初めてアヤソフィアで金曜礼拝が行われると述べ、次のように語った。

「2年前、イズニクのアヤソフィア・モスクを礼拝所として開所する際に言いました。90年の後に、この地で、再び神への祈りをあげられ、最高に満 足しています、と。50年の後、この礼拝の場でも、神への祈りをあげられ、満足しています。総局として、我々の職務は、ワクフ設定の条件に適した形で、その場所に役割を与えることです。私はこの土地の出身です。残念に思いながら言いたいと思います。アヤソフィア・モスクに関して、その過程で同胞たちが示した反応は、実に残念なものでした。これを非難として捉えてください。イズニクのアヤソフィア・モスクを礼拝所として開いた際、かの地でも反発はありましたが、その反発は、訴訟を起こすまでは至りませんでした。しかも、そこはキリスト教徒たちにとって、より重要な礼拝の場でした。副首相は昨年のラマザンに、 ここを礼拝に開放すると発表しました。最初の決定を下した日からこれまで、支援してくれた人も、反対した人もいました。この種の建物には、とても重大な不幸があります。こういった建物は、礼拝所として建てられています。しかし、ある時代が来ると、この役割の他の、全く違う目的で、博物館として開館し続けています。もしかすると、このような用い方は、この種の建物にとって最悪な使い方であるのかもしれません。礼拝の場として建てたのであれば、その役割を果たさせる必要があります。」

■ここは来世の目的のために建てられた

アドナン・エルテム・ワクフ総局長は、アヤソフィアが博物館でなくなってしまうことは、トラブゾンを訪れる観光客数を減らしてしまうという批判に対しても、賛成できないと強調し、「面倒くさがらずに計算したようで、トラブゾンは年間50万ドル分の損失が出ると算出したようです。礼拝所で金儲けを考える精神構造があります。彼らにとって、ここは商業施設なのです。この件を完全に感情的に捉えています。[転用後]僅かな観光客が来ることに対して、金勘定しているのです。 現世の懸念は、これらです。ここは、来世の目的のために建てられました。来世に向けた不足を除くために建てられたのです。私たちがやらなければならない最も重要なことは、この礼拝所を商業化や、現世上の懸念より免れていない、こうした人びとの精神構造から救うことです。それがかなったときのみ、私たちは、この建物を解放することが可能となりましょう」と語った。

■この地でユダヤ教徒が多数派だったら

エルテム・ワクフ総局長は、アヤソフィア博物館がモスクに改修される過程で、反発があり、多くの人が「博物館のままでいい。モスクにする必要があるのか?」と批判したことに触れ、次のように続けた。

「礼拝所を作ったのは人間です。この土地の住民はムスリムです。大多数がムスリムならば、礼拝所はモスクになるべきです。もし、この土地の大多数が、たとえば、キリスト教徒やユダヤ教徒であったならば、この建物を博物館のままにしておいただろうか?彼らがこの問いに「応」と言うならば、私たちが話すことは ありません。この土地の地券は、スルタン・メフメト2世のワクフに属しています。彼らが、これを否定することはできません。裁判所の決定をもって、 登録されたのです。彼らの主張は、無意味な騒ぎにすぎないのです。商業について着目するのであれば、日々の糧を与えるのは神です。礼拝所に改修することで観光客が減 少するという主張は、完全に無根拠な主張です。より多くの人が訪れると言いたいです。ここで、なにかオブジェを展示していたでしょうか?ここは、建物自体が博物館でした。私たちは、建物を撤去したのでしょうか?どうぞ来てください、この建物を訪れてください。回転式ゲートも撤去しましたので、より快適に見学できるでしょう。フレスコ画には手を触れていませんから、見ることができます。スルタン・アフメト・モスクもモスクでありながら、スペースは博物館です。私たちのやっていることは、壮大な取り組みではありません。誰かにメッセージを送ることでもありません。ここは、一つのワクフであり、責任は私たちにあります。全てのワクフの財産は、委ねられた形で存続させる点で、私たちには責任があります。」

エルテム総局長は最後に、トラブゾンで5つの組織が、アヤソフィアのモスク改修について発表した非難声明に関しても、「ワクフ総局も遺跡高等委員会のメンバーです。私たちは同じような事務作業の繰り返しをしている訳ではなりません。今後、この建物のためにプロジェクトを計画します。修復の必要があります。建物の基礎から天井まで必要があれば、 可能な限りプロジェクトを準備します。そして、委員会に提案します。承認を得たら実行します。プロジェクトには、環境整備作業も含まれます。本来の形にふさわしいように礼拝が行われ、快適に見学できるようにします。この点で、非難声明には本質的なことはありません。私たちの環境を乱すために、 無駄に非難声明を発表しています。イズニクの人々は非難声明に参加していませんが、我がトラブゾンの同郷者たちは参加しています」と述べた。

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(翻訳者:丸山 礼)
(記事ID:30711)