サラフィー主義分子らによるシーア派住民の虐殺:エジプト・ギーザ県
2013年06月27日付 Jam-e Jam紙

【同紙6面】〔エジプトの〕ギーザ県ザーウィヤ・アブームサッリム村で、サラフィー主義分子 らによって4人のシーア派住民が殺されたことは、国内外で様々な反応を呼び起こした。〔在エジプトの〕各国大使館関係者らはこの事件についての調査 を求めた。

 ファールス通信によると、アン・パターソン米大使はこの事件について、犠牲者の遺族に追悼の言葉を述べ、エジプト政府に犯人らを処罰するよう求めた。また在カイロ・イギリス大使館は、外務・英連邦省のアリステア・バート中東担当政務次官が「この流血事件は自身の憂慮の原因となっている」と発言していたことを、[大使館の]フェイスブックで明らかにした。
 
レバノン・シーア派高等議会[ペルシア語記事原文による]副議長は、エジプトの急進的サラフィー主義者らの手によって、シャイフ[※1]・ハサン・シャハータ、および、3人のシーア派信徒が殺害されたことを非難した。

※訳注1:シャイフ(ペルシア語では「シェイフ」)は、高位の年長者、および宗教上指導的な地位にある者を指す尊称。

 シャイフ・アブドゥ・ル・アミール・キブラーンは、ギーザ県アブームサッリムで4人のシーア派教徒が殺害された犯罪について、以下のように強調した。

このような行いは、天啓宗教と人間性、そして、イスラームやムスリムからほど遠いものであり、エジプト国民の文明・文化を表すものではない。

アムネスティ・インターナショナルは、ムルスィー大統領〔2013年6月27日現在〕にシーア派の人々に対する、部族的な暴力行為に断固とした措置を取ることを求めた。アムネスティ・インターナショナルの声明では、以下のように言及されている。[訳者注:以下の会議開催についての情報は不明確だが、ペルシア語原文のまま訳出する]

6月16日、エジプト大統領ムハンマド・ムルスィー同席のもと開催された「シリア援助」と名付けられた会議では、多数のスンナ派指導者が部族的で扇動的な発言を行った。シャイフ・ムハンマド・ハサーンがムルスィー大統領に対して、シーア派教徒にはエジプトへの入国許可を出さないように求め、また、もう一人はシーア派に対して侮辱的な発言を行った。

 ギーザ県南部の事件担当検察官は、シーア派教徒4人を殺害したとされる5人容疑者の供述の聞き取りを行った。なお、5人は、武器を許可なく所有していたという。エジプトの検察官は、さらに、この事件に関連して、8人を拘束したと述べた。

家主でこの事件の目撃者でもあるファルハート・ウマル・アリー・ウマル氏は、検察に対して「9人がこの事件に関与していた。そのうち3人がサラフィー主義を信奉している者たちだ」と証言した。

 先週日曜日〔6月23日〕に、ニーメ・シャアバーン[シーア派的メシアとも言えるイマーム・マフディー(お隠れマフディー)の生誕祭]に際して、ギーザ県アブームサッリム村のシーア派教徒の一人の家に集まっていたシーア教徒らが、数人の急進的なサラフィー主義者による襲撃の標的となった。この事件で、シーア派指導者であるシャイフ・ハサン・シャハータを含む4名が殺害された。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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(翻訳者:8411033)
(記事ID:30734)