エジプト:デモ隊による共和国防衛隊への攻撃に対し幅広い非難
2013年07月09日付 Al-Ahram 紙
共和国防衛隊司令部を警備する共和国防衛隊
共和国防衛隊司令部を警備する共和国防衛隊

■デモ隊による共和国防衛隊への攻撃に対し幅広い非難

2013年7月9日『アハラーム』

【アレクサンドリア:ターリク・イスマーイール】

アレクサンドリアでは、昨日、共和国防衛隊司令部の前で起きたことに対し、さまざまな政党、潮流、そして革命(青年)連合から幅広い反応が示された。それは、軍はレッドラインであること、そしてテロと悪意には硬い意志と力を持って立ち向かわなければならないこと確認するものであった。

すべてのグループが同意したのは、もしもある集団が政治の舞台に居続けることが必要である場合、見解を平和的に変えることこそ、いかなる対立に関しても最も理想的な方法であるという点である。

国民統一進歩党(タガンムウ)書記のアフマド・シャアバーンは次のように強調した。「同胞団は対話の扉を開く代わりに、暴力と脅し、そして威嚇ということばで語り始めた。そして今や断末魔の時を迎え、テロリストの醜い顔をさらけ出している。それは個人の私的目的のために、そして統治と権力への欲望のために宗教を道具にしている。そのなかで、同胞団は外国の力を借りようとすることによって、あるいは祖国の軍を破壊することによって、何もかもをだめにしているのだ」

誰もがそろってこう付け加えた。「私たちはみな、テロと暴力に向き合っていることを理解しています。私たちはけっして協力を否定するようなまね、エジプト国民が完全に同意した行程表を否定するようなまねを許しません」

また反不忠者国民戦線の責任者であるムハンマド・サアドゥッラーは、次のように強調した。「国家は(鉄拳を課すように)断固とした措置を取る責任があり、祖国の歩みを邪魔することを許してはならない。もしもこの国をアルジェリアのようなシナリオに引きずり込もうとする者がいるとしても、そうはできないだろう。なぜなら、エジプトの現状は変化しており、いかなるテロ行為も社会の制裁を受けるだけである。外国の力を借りようとすることも、アメリカの支援と援助を依頼することも、有効ではない。なぜならすでに、中国のように軍と国民のエジプトを支援するその他の陣営が参入することによって強固なバランスができているのであるから」

ナセリスト党のムハンマド・バドゥラシーン氏は次のように見ている。「エジプトは今、強い軍のおかげでその地位を回復しようとしている。軍は流血しか知らない集団がこの国の安全をもてあそぶことも民族の安全を脅かすことも許しはしない。アレキサンドリアで起きたこと、つまり子供たちが(建物の上から)投げ落とされたり、無垢(むく)の人々が殺されたりしたのは、まさに私たちが今、平和的な方法も知らなければ、政権の交代という考えなど全く知らない集団に立ち向かっていることの最良の証明だ。私たちはみな、一つの旗の下、一つの目的の下に立たなければならない。それは新しい憲法、大統領選、暫定政府によって革命の行程表を実現することである。日々の暮らし、自由、人間としての尊厳において革命の諸原則と実施しつつ。それらはテロにも暴力にも依拠しない諸原則である」



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:八木久美子 )
( 記事ID:30743 )