エルドアン首相「鍋釜叩く(ゲズィ派の)隣人を、迷惑条例で訴えよ!」
2013年07月20日付 Milliyet 紙


エルドアン首相はカスタモヌ空港施設開所式セレモニーで演説し、あれこれすべてを政府に期待すべきではないとし、「隣人に迷惑をかけることは犯罪である。私ではなく、法がそう定めているのです。訴えを起こすべきです、裁判に訴え出ましょう」と語った。

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、国民に鍋釜叩く(ゲズィ派の)隣人を告発するよう語った。首相は「鍋釜は、台所で使うのでなければ、それは犯罪でしょう。隣人に迷惑をかけることは犯罪です。私ではなく、法がそう定めているのです。鍋釜をたたく人に対しては躊躇せず、あなた方が裁判所に送らなければなりません。あれこれすべてを政府に期待してはいけません。裁判に訴えましょう。皆が限度というものを知るように。環境汚染はゴミを外に投げ捨てることだけではない。誰かに迷惑をかけていい者などいないのです」と述べた。首相は、昨日カスタモヌ空港を含む施設の合同開所式セレモニーで次のようなメッセージを発した。

■金融ロビイはどうして闊歩しているのか

我々は地下経済と闘っている。脱税との闘争は続いています。金融ロビイが闊歩し始めた、とわたしは言ったが、どうして闊歩しているのか。利子以外の収入(手数料、コミッション料など)でわが国民は搾取されている。クレジットカードを使う際、こうした意識を持ってください。目の前のものが何でも手に入ると思って、クレジットカードを手にだすようなことはしないように。債務取立て執行官があなた方の家に行ったなら、残念に思います。

■鍋釜を叩く人々

鍋釜は、台所で使うのでなければ、それは犯罪です。隣人に迷惑をかけることは罪です。私ではなく、法がそう定めています。鍋釜をたたく人に対しては躊躇せず、あなた方が裁判所に送らなければなりません。あれこれすべてを政府に期待してはいけません。裁判に訴えましょう。皆が限度というものを知るように。裁判に訴えましょう。環境汚染はゴミを外に捨てることだけではない。騒音や見た目の悪さも環境を害しています。

■意見は割れるものだ

我々は常に上をめざしましょう。ときに意見がわれることもあります。しかしそんなことは気にすることはありません。ゲズィ公園とさわいだり、ほかのことでさわいだり。この国で、これまでに何が起こり、何がありましたか?第三ボスポラス大橋(工事)を止めるよう、訴えかけている人すらいるのです。共和人民党(CHP)の考えることです。彼らには、これまでにこれといった業績がないからです。

■こんな若者はいらない

手に半月刀や火炎瓶を持つのではなく、暴力を肯定する若者ではなく、パソコンを持っている若者がほしいのです。あなた方を火炎瓶と比較するようなことは絶対にしません。

■互いに争うのはやめよう

お互いをアッラーのために愛しましょう。人は立場やお金があるからといって愛されません。36のエスニックグループ全てと我々は共におり、兄弟です。今回の出来事をこのように見ましょう。このようにみれば、誰も私たちを引き裂くことはできません。我々がお互いに争えば、敵の思惑にまんまと乗せられることになります。

■犠牲者を恥じることはしない

罠を仕掛ける人がいるが、好きなようにすればいい。国民が作る仕掛けは(投票)箱のなかにある。汚れたシナリオに我々は立ち向かいます、罠を壊します。犠牲者は我々を導く北極星です。我々は犠牲者のおかげでこの社会で未来のために生きています。その犠牲者たちをどんな時も恥じることはしません。犠牲者たちの魂を傷つけるようなことは一切しません。

■50年の夢

カスタモヌの50年来の夢が実現しようとしています。故メンデレスの時代に、空港建設の要望が発表されました。しかしそれは却下されました。我々が来て空港に関する一歩を踏み出そうと言いました。そして空港建設の決定を出しました。10億リラ(約524億円)の投資によって空港は完成しました。週に4便が運航されています。毎日発着があるよう努力しようと言いました。トルコ航空が無理なら民間セクターをここに投入しましょう。現在は75%の稼働率です。

■霊廟に行くように空港に行く

カスタモヌ県知事は、エルドアン・ベクタシュ空港の建設によりカスタモヌの人々は興奮していると語り、「カスタモヌの人々は最近では霊廟に行くように集団で空港にやってきます。イスタンブールから来て空港を見ていく人々さえいます」と語った。

■スタジアムで「大規模」イフタール

エルドアンは、約6000人が参加したカスタモヌ・スタジアムでのイフタール・プログラムで再び「金融ロビイ」を取り上げた。エルドアンは「発表の後、金融ロビイはじたばたしています。なぜならふところに入る予定のお金がもはや入らないからです。この過程で6420億リラ(約34兆円)の獲得を目標としていましたが、この金額を得ることはできませんでした。その6420億リラはどこに?国民のポケットの中、預金のなかにあります。これで彼らをぎゃふんと言わせるのです」と語った。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:鈴木直子 )
( 記事ID:30890 )