CHPがゲズィ運動から学ぶべきこと
2013年07月17日付 Hurriyet 紙

ケマル・クルチダルオール氏はCHP(共和人民党)のある会派会議において「ゲズィ運動から我々も学んだことがある」と述べた。私もこの言葉を受け「クルチダルオールがこのように話した。しかしCHPが何を学んだのかはいまだにわからない」と書いた。

昨日CHPの総本部へ行き、党幹部たちと話し状況を伺った。デモ運動の後、党内には希望的雰囲気と、それに伴い活力が生まれているようだ。彼らはAKP(公正発展党)は後退し、CHPは勢い付いたと信じている。しかしまだ十分に勢い付いたとは考えておらず、この流れを地方選挙に向けて強めていくことに努めているように見える。

■メッセージ

8か月後に投票が行われれば全てわかりますよ、と言いつつ、ゲズィ公園でのデモからCHPが学んだことを以下に書き連ねてみよう。
―CHPを若者に託しなさい、若者の要求は全世界が認めている。
―若者は対立ではなく、自由と民主主義が息づき全ての人がそれぞれを尊敬しあう国を望んでいる。これらの事柄が抑圧されたとき、彼らの反発はピークに達し、その代償を払うことも厭わない。
―一番に、多様な人々が、平和的に暮らせる国を求めている。
―政治の若返り、言語と(既存の)構造スタイルの革新に賛成である。
―なにより医者や弁護士、ホワイトカラーが、強力なポテンシャルと影響力を持っていると考えられている。この層は若者と同様に、世界との究極的調和、私生活への介入を断固拒否している。この介入が行われていることを知り、自ら抵抗すると同時に、抵抗する者を支持することを公言した。
―特に若い医師たちはリスクを顧みず自発的に行動した。このようにして彼らはヒッポクラテスの誓いにコミットし、全ての弾圧に抗い、あらゆる状況下においても必要なことを行い続けることを証明した。
―弁護士は弁護権を守るために各地で尽力し、人々の記憶に「名誉のプラーク」を残した。
―ゲズィ運動のデモ参加者は、政治に不満をもっている。なぜなら政治は専門化していると見ているからだ。その点において不快に感じている。

■敬意がしめされるべき時に

私自身、このような全ての医師に対して政府のスポークスマンが批判をし、保健省が調査を行ったことが理解できない。批判や取調べをする人たちは、彼らが処置を施さなければ、死者や重症者がさらに増える可能性があったことを考えなければならない。そのため、(事件当時けが人などに)治療を行った人々に対しては、批判の代わりに「敬意を払いましょう」と言われるべきである。CHP運営部は、このプロセスで保守層の姿勢に関しいくつかの確証をもった。しかしそれらのうち、ここでは一つについて触れておこう。CHPによれば、首相は保守層をモスクやスカーフに関連して絶えず扇動しようとしていたが、しかしこの層は常識的であり、首相の言葉に乗せられることは無かった。
ではCHPはこの確証をもって何を行うのか。CHPは(ゲズィ公園事件)プロセスをいまだ注視している。党青年部のメンバーはすべてのフォーラムに単に聴衆として参加している。メモを取りこれらを本部に知らせている。
CHPはゲズィ運動を社会運動とみなし、この動きに害をもたらす態度を取ることを望んでいない。この理由によりいくつかの点において沈黙を保っている。
これに関連して、女性と若者は地方選挙への立候補に際し、(党に納める)選挙費用を必要としないことを指摘し、「将来的に、すべての選挙でCHPの候補者リストは若者と女性(の名前)で溢れるだろう」と述べ、このコラムを締めくくろう。

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( 翻訳者:酒井 瞬 )
( 記事ID:30903 )