シリアから実弾、トルコ側死者1名
2013年07月26日付 Milliyet 紙

混乱が続くシリアのハセキ市にあるラスライン郡でアル・ヌスラ戦線とPKK(クルディスタン労働者党)のシリア支部であるPYD(民主統一党)勢力との間で夜間に衝突が起こり、放たれた実弾が国境を越えてシャンルウルファ県ジェイランプナル郡の国境近くに落ちた。

実弾が落ちた場所にいたシュクリュ・カフラマンさん(44歳)が亡くなり、2人の子供が負傷した。シリアのラスライン郡で7月16日、アル・ヌスラ戦線とPYDとの間で起こった衝突は10日間散発的に続いている。ラスライン郡での衝突により、ジェイランプナルでは数日間緊張が続いており、治安部隊は国境に厳重な警戒態勢を敷いている。朝は静寂に包まれていたラスライン郡だが、夜になると戦闘が再び激化した。戦闘の銃声や武器の音がジェイランプナルまで聞こえ、郡は不安に包まれた。戦闘中、ラスライン郡から放たれた実弾が国境を越えてジェイランプナルの国境近くに落ちた。その時そこで働いていたシュクリュ・カフラマンさんとその息子のメフメト君(12歳)とアフメトさん(24歳)が負傷した。大きな不安に包まれた事件の後、国境線の警戒は最高レベルに引き上げられ、負傷者は救急車でジェイランプナル国立病院に運ばれた。応急処置を受けてシャンルウルファに運ばれた負傷者のうち、父親のシュクリュ・カフラマンさんが亡くなった。アフメト・カフラマンさん、メフメト・カフラマン君の兄弟はシャンルウルファに運ばれた。


■郡庁舎の前に緊張

事件の後、100人の集団が郡庁舎の前に集まり、事件について抗議した。「政権、総辞職!」のスローガンを掲げたグループには警察が介入した。事件の後、ジェイランプナルに多くの治安部隊が送られた。ジェイランプナルでは不安が続いている。

■死者の数は3人に増えた

7月6日以降続いていた戦闘の流れ弾により17歳のマフスン・エルトゥールルさんと16歳のメフメト・ギュンデュズさんが亡くなった後、シュクリュ・カフラマンさんもシリア側からの銃弾によって亡くなったことで、ジェイランプナルにおける死者数は3人に増えた。負傷者の数は5人となった。

■銃声は続いている

ラスライン郡では夜に始まった戦闘が各地で過激化し、続いている。ラスライン郡の銃声や武器の音がジェイランプナルでも聞こえるなか、治安部隊は装甲車を使い、国境線で警戒を続けている。

■病院で大きく取り乱した

ラスライン郡から飛んできた実弾により負傷したメフメト・カフラマン君の治療はシャンルウルファ・メフメト・アキフ・イナン教育・研究病院の救急処置室で始まった。搬送中に亡くなったシュクリュ・カフラマンさんの親戚は訃報を聞き、大きく取り乱した。涙を流して悲しむ人たちを医療関係者が落ち着かせようと努めた。シュクリュ・カフラマンさんの遺体は検死のために遺体安置室に送られた。治療が続くフメト・カフラマン君の容態は良いと発表された。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:30968 )