エルドアン首相、「今こそ、和解のとき」
2013年07月26日付 Radikal 紙

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、シュルナク・シェラフェッティン・エルチ空港の開港式で演説を行った。解決プロセスについて首相は、「今こそ、和解のとき」と語った。

エルドアン首相は、シュルナク・シェラフェッティン・エルチ空港の開港式で解決プロセスについてコメントした。解決プロセスについ て、「解決プロセスの目的は政治的なものではありません」と話し、タイムズ紙の広告について厳しい見解を示した。首相は、「署名した人たちは本当にごまかされていました。一体タイムズはこの[私宛の]手紙をいくらで掲載したのでしょうか。それだけ価値があったのでしょう」と述べた。

■エルドアン首相の演説の冒頭は次の通り:

シュナルクの空港に、我が国の大切な政治家、元大臣で、生涯を闘いにかけた故シェラフェッティン・エルチ氏の名を与え、彼のことが忘れられないようにしました。年 間50万人の利用者に対応するシェラフェッティン・エルチ空港を開港し、あなた方に託します。もしも国民にサービスを提供するならば、偉大な国です。国民を排除し、見下し、上から目線で見て、国民を危険視するような国家は公正ではありません。逆に不正な国家です。我々は国民の中で差別をしませんでした。 我々は民族的、地域的、宗教的な民族主義は行わないと言い、行いませんでした。

我々はどのような障害や脅しにも屈しませんでした。このような奉仕を行う際、我々に邪魔をしようとする者たちがいました。ここに学校やダムを建設する際、 我々を脅したのです。彼らは工作機械を燃やしましたが、我々は後戻りはしませんでした。10%のコミッションを我々に払えと言ってきた者もいました。 同じようなことはハッキャーリ空港建設の際にもありました。我々は兄弟であり、これを妬むような者に対して、特に態度を改めるように求めます。我々も排他・差別主義に陥らないようにしなければなりません。我々は皆、ノアの子孫です。我々は皆、ジュディ山のノアの船から降りてきた人々の子孫です。

■「今こそ、和解のとき」

1000年もの間、この土地で我々は共にありました、我々はトルコです。この大地ではある時期悲しい出来事、不正、拷問がありました。我々は、これまで経験した悲しい出来事とは違う、 すでに経験した素晴らしい出来事を見ることにしましょう。もちろん過去の行いの跡を辿るでしょう。しかし今は将来を見るときです。今はもはや悲しみを終わりにし、 敵意を取り除く和解のときです。解決プロセスの努力は政治的なものではありません。利益を目的としたものではありません。解決プロセスの目的は、若者たちの死を止めることです。現在すでに何年もの間放棄された村々へ、耕作地へ、山々へ向かっています。何年もの間待ち望んでいた春の時期を過ごしています。この春を一緒に永続性のあるものにする準備はできているでしょうか。武器を用いるのではなく、和解して、すべての問題を解決しましょう。解決プロセスをあきらめ、妨害することは、決してないでしょう。

このプロセスを妨害は非常に大きな罪です。皆、胸に手を当てて、父母を思い、それに従って行動なさい。我々が望むのはすべての政党がこのプロセスに関わることです。しかしながらご覧のとおりある者たちはこのプロセスから逃げています。彼らが逃げたとしても、我々は継続します。このプロセスが成功してもしなくても、解決のために戦いを続けます。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:30972 )