イラクへの天然ガス輸出契約、本日調印
2013年07月21日付 Jam-e Jam 紙

 イラン・ガス国営公社の代表は、イラクへのイラン産ガスの輸出契約が本日(7月21日日曜日)、石油相出席の下、調印される予定であることを明らかにした上で、「この契約が最終合意に達したことで、イランのガス輸出量は一日5500万〜6000万立方メートルへと増加するだろう」と述べた。

 ジャヴァード・オウジー氏はSHANA通信とのインタビューの中で、この契約によれば、今年の上半期〔〜2013年9月22日〕に一日2500万立方メートルのガスがバグダード及びアル・マンスーリーヤに送られる予定となっていると述べた上で、「このパイプラインは3500万立方メートルのガスを輸送する能力がある」と付け加えた。

 同氏は「現在、イラク向けのガス輸送パイプラインがイラン国内で完成間近となっており、95%の進捗度となっている」とした上で、「このパイプラインのイラク国内での敷設作業も、完了間近だ」と述べた。

 イラン・ガス国営公社代表は、このパイプラインのイラン国内での長さは227キロメートルに及ぶことを明らかにした。

 同氏はさらに、「ホッラムシャフルからバスラに至る第2パイプラインに関する契約も最終段階にあり、今年の上半期中にこの契約が結ばれることを願っている」と述べた。

 報告によると、この契約は本日、バグダードにてイラン石油省次官(ガス担当)とイラク電力相との間で結ばれる予定となっている。バグダードにある発電所への燃料供給を目的とした、イラン産ガスの対イラク輸出に関する初期合意は、今年のホルダード月〔5/6月〕に結ばれた。イラクは一日に2500万立方メートルのイラン産ガスを、契約に基づき、国際価格で輸入することになっている。このガスは、2500メガワットの発電に用いられる予定だ。

 このパイプラインはイラン国境近く、イラクのディヤーラ県にあるマンスーリーヤ〔ガス〕田を通過し、〔バグダード市内にある〕サドルシティーにある発電所、及びバグダード北部にあるもう一つの発電所に、必要とされる燃料を供給する予定となっている。イラクへのガスの輸出は、イーラーム及びホッラムシャフルの二地点から行われる。

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:31023 )